ファミリー・トラブル―近代家族/ジェンダーのゆくえ

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750324449
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

危機に瀕している家族の情況を、哲学、心理学、社会学、文学などの多様な視座から、否定的にではなくうまくトラブル化することで、現にいまある問題を捉える知的な家族論。ジェンダー・フェミニズムに関心のある人必読。

目次

序 「家族問題」から「ファミリー・トラブル」の間―暴力性を帯びてしまった家族の暗部へ
1 近代家族の物語―幻想だとしても、イデオロギーだとしても、家族への問いは残る(「家族なんてないと想像してごらん」と歌わなかったジョン・レノン;精神分析から捉えるジェンダーの闇―『夕鶴』からみる女―男の関わり方;家族の運命―『東京物語』と「ディズニーランド」;母の日をめぐる近代家族のポリティクス―二つの理想のはざまで;「安達ケ原一つ家伝説」の語り直しと山姥の変容)
2 近代家族のポリティクス―バックラッシュとグローバル化の中で(近代日本の「オールド・ミス」;ジェンダー意識・家族観の変容と社会―改革開放下の中国女性;バックラッシュの中の家庭科教育―家族をめぐるポリティクスの過去・現在・未来;障害者自立生活運動と「脱家族」―「愛情」による「囲い込み」を問う;「障害者の性」が語られる時―埋没するジェンダー、そして家族;女性の国際移動と越境する「家族」―グローバル化の文脈において)

著者等紹介

金井淑子[カナイヨシコ]
横浜国立大学教育人間科学部教授。倫理学、女性学/ジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

16
金井教授によると、 家族問題ではなく、 ファミリー・トラブル(FT)。 家族は制度、イデオロギー、フィクション であっても、相互の思いこみで成立 (43頁)。 幻想か。 松原先生のキンゼイ・レポートの話題 (170頁~)。確かに、 衝撃的な調査結果だったようだ。 2004年アメリカで映画ができていた という。 同性愛にふけるという。 同性愛行為は性愛に照準して 人を範疇分けするのは大恐慌の頃に 登場し、現在に至る観察のモードという(173頁)。 2014/11/08

Minori Hiroishi

1
家族は暖かくて大切なものと思われている家族の実際はかなり異なる。近代家族が抱える問題は多様で複雑である。本書は映画や文学などから読み取れる様々な近代家族の姿をそれぞれの専門家が違った切り口で発表している。家族とは何かを根本から問う一冊である。2014/03/28

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