内容説明
その意思や願望に関わりなく、神の定め給うた運命に翻弄されるギリシャ悲劇的な人間物語は古今東西を問わずいたるところ無数の個人の上に見出されるものである。しかしそれが歴史時代の国王や女王や王妃である場合、それは現代とは違った悲劇の運命と様相をもたらしたのもまた当然であったろう。本書で取り上げる一七~一八世紀北欧バルト大国(デンマーク、スウェーデン)の国王と女王と王妃の悲劇もまたそのような「人間物語」の一つである。
目次
第1章 王冠を捨てた改宗の女王クリスチーナ(「北欧の獅子王」―父王グスタフ・アドルフと三〇年戦争;女王への道―クリスチーナの知性、性格。統治者の自覚;宮廷サロン文化と哲学者デカルト ほか)
第2章 狂王の悲劇と王妃マチルダの悲恋(英国よりデンマーク王室へ―マチルダのホルスタイン到着;歓喜より絶望へ―凶事の予兆;ドイツ人医師ストルエンゼの登場 ほか)
第3章 国王暗殺(仮面舞踏会―グスタフ三世)(政治腐敗の中で―幼少期より青年時代へ;王国の再建者―クーデタ成功;ロココの文化王―華麗なる王朝 ほか)
著者等紹介
武田龍夫[タケダタツオ]
1928年北海道室蘭市生まれ。中央大学法学部卒。外務省語学留学生(ストックホルム大学)、外務省北欧担当官(この間NHK国際放送〔北欧向け〕顧問)。在スウェーデン、デンマーク大使館一等書記官、宮内庁式部官、駐イスタンブール総領事を歴任。北海道東海大学教授(国際政治および日本外交史)、東海大学教授(北欧政治・外交および北欧社会研究)。この間大阪外国語大学、立教大学非常勤講師。1999年退任。現在、北欧文化協会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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