「移動する子どもたち」と日本語教育―日本語を母語としない子どもへのことばの教育を考える

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  • サイズ A5判/ページ数 297p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750324173
  • NDC分類 375.8
  • Cコード C0037

出版社内容情報

国際化にともない、国・地域・言語間を移動する子どもたち。彼らの「考える力」「生きる力」としての言語能力の育成をどのように確保するのか。日本語能力をはかる「ものさし」である「JSLバンドスケール」をもとに、その方法論、そして日々の実践を紹介。

目次

第1部 「移動する子どもたち」への言語教育を考える(年少者に対する日本語教育の課題;年少者日本語教育実践の観点―「個別化」「文脈化」「総合化」;「JSLバンドスケール」の考え方と方法論)
第2部 「移動する子どもたち」への日本語教育実践(「ことばの力」を育成する実践;「ことばの力」を捉え直し、主体性を育む実践;子どもを支えるネットワークの構築へ;地域で子どもたちを育てる)
第3部 年少者日本語教育をめざす人々のために(年少者日本語教育に関わる「研究書紹介」;年少者日本語教育に関わる「論文解題」)

著者等紹介

川上郁雄[カワカミイクオ]
早稲田大学大学院日本語教育研究科教授。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専門は、日本語教育、文化人類学。1990年より1992年までオーストラリア・クイーンズランド州教育省日本語教育アドバイザー(国際交流基金派遣日本語教育専門家)。1993年、宮城教育大学の日本語教育担当教官(助教授)として赴任、宮城教育大学教授を経て、2002年、早稲田大学日本語研究教育センター教育に着任。2003年より現職。平成13年(2001年)より文部科学省の「学校教育におけるJSLカリキュラムの開発に係る協力者会議」の委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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かづ

0
想像してたよりも面白かった。日本語教員養成過程に教職必須なことにずっと疑問を持っていたが、これを読んで教職の人が日本語教育に携わる必要があったんだなと納得できた。2016/10/01

maaaa

0
本のタイトルから住んでいる場所や環境の変化に焦点を当てた本なのかと思ってましたが、この本を読んで子どもの言語能力も場所や環境、話し相手によって「移動する」のかなと気づきました。知識や漢字などをどれだけ覚えるかではなく、日本語や母語を使って思考する能力をどれだけ培うかという長期的な視点を持った支援が必要なんだと改めて感じました。こういった専門性を持った日本語支援者が全国に増えたらいいなあと思います。2015/08/12

ゆみの

0
やや論旨に偏りがあり内容が薄い。執筆者が「研究者」ではなく(つまり「院生」や「非常勤日本語教師」で)、川上の研究室に関係のある人間をピックアップしたという背景を考慮しながら読む必要がある。ただそれだからといって軽視していいものでもなく、むしろどれも日常的に実践を行っている人間による報告・研究をこういった本の形で読めるのは貴重なことである。2013/02/18

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