出版社内容情報
イギリスで実際に行われている障害の社会モデル概念に基づいて組み立てられた「障害平等研修」のトレーナーを養成するためのガイドブック。障害と障害者への理解を深め、障害のある人もない人も共に尊重し合って生きる社会への変革をめざす。
訳者まえがき
尊厳
まえがき
はじめに
第1章 障害平等研修の誕生と発展
第2章 研修の計画と内容
第3章 研修指導者
第4章 研修の方法
第5章 学びの環境
日本語版補足(久野研二)
1 障害平等研修の目的
2 障害の社会モデルとは何か
3 自立生活運動・プログラム
訳者あとがき
著者紹介・訳者紹介
はじめに
障害平等研修(Disability Equality Training: DET)は、「障害とは何か」について知りたいという人々のニーズに応えるため、障害者自身の手によって開発された。
私たちは「心身に障害のない人にだけ適した社会」に住んでいるがゆえに、障害については非常に限られた理解しかできていない。しかし、病気や障害はだれにでも起こりうるものであり、このような社会の状況はとてもおかしいといえる。にもかかわらず、今の社会は、障害を特別な介入を要する例外的な状況と捉え、障害者と“障害者ではない人”とのサービスを区別し、相互理解の欠如をさらに助長している。
しかしここ数年、多くの団体や機関が、自らの事業や政策のありかたが障害者の権利やニーズを満たしていないこと、またそれを改善するには障害者自身から学び、指針を得る必要があることに気づき始めている。それゆえ、障害の本当の意味を理解し、業務のありかたを見直すことを目的とする障害平等研修の需要が高まってきている。
本書の目的は3つある。1つは、障害平等研修とは何か、またどのように発展してきたのかを明らかにすること。2つ目は、より質の高い研修を実施するための指針を
内容説明
本書の目的は3つある。1つは、障害平等研修とは何か、またどのように発展してきたのかを明らかにすること。2つ目は、より質の高い研修を実施するための指針を示すこと。そして3つ目は、従来行われてきたいわゆる障害啓発研修の課題や問題点を明らかにすることである。また、社会政策の普及に関わる諸機関が障害平等研修を開始できるよう、理論と実践の両面から支援することを目的としている。
目次
第1章 障害平等研修の誕生と発展
第2章 研修の計画と内容
第3章 研修指導者
第4章 研修の方法
第5章 学びの環境
日本語版補足(障害平等研修の目的;障害の社会モデルとは何か;自立生活運動・プログラム)
著者等紹介
ギャレスピー=セルズ,キャス[ギャレスピーセルズ,キャス][Gillespie‐Sells,Kath]
Regard(英国における障害と性に関する全国組織)議長
キャンベル,ジェーン[キャンベル,ジェーン][Campbell,Jane]
英国障害者協議会議長や全国自立生活センター協会代表などを歴任。社会保障研究所議長。ブリストール大学名誉博士
久野研二[クノケンジ]
1991年から国際協力機構や民間団体の専門家などとして途上国の障害(者)問題に取り組む。国際協力機構・専門家(障害者福祉)、日本福祉大学COE客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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