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Q&A里親養育を知るための基礎知識

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750321721
  • NDC分類 369.43
  • Cコード C0036

出版社内容情報

里親制度と里親養育についての基本的な考え方をQ&A形式で学ぶ。里親になろうとしている人だけでなく、児童相談所や児童福祉施設の関係者、保健・医療、教育、心理、福祉の専門家や学生にも有用な一冊。

はしがき
第1章 里親制度
 Q01 里親養育のすばらしさについて教えてください。
 Q02 社会的養護とはどういうことですか?
 Q03 社会的養護の最近の動向について教えてください。
 Q04 社会的養護のもとにいる子どもにはどんな特徴がみられますか?
 Q05 現在の里親制度について教えてください。
 Q06 里親制度改革の意義を教えてください。
 Q07 親権など里親制度にかかわる法律上の問題について教えてください。
 Q08 専門里親とはどのような里親ですか?
 Q09 専門里親制度の課題について教えてください。
 Q10 里親制度と養子制度のちがいを教えてください。
 Q11 特別養子縁組について教えてください。
 Q12 家庭的養護が発展しないのはどうしてですか?
 Q13 里親制度への理解を深めてもらい、普及していくにはどのような方法が考えられますか?
 Q14 小児医学・児童精神医学において里親養育はどのようにとりあげられていますか?
第2章 委託手続き
 Q15 里親になる決断はどのようになされるのでしょうか?
 Q16 里親登録から委託までの手続きにつ。
 Q31 児童相談所との連携のポイントについて教えてください。
 Q32 家庭支援専門相談員とはどのようなことをする人ですか?
 Q33 施設と里親はどのような連携が可能ですか?
第4章 地域の動向と関連団体の活動
 Q34 東京都の養育家庭制度について教えてください。
 Q35 川崎市の里親制度について教えてください。
 Q36 兵庫県の里親制度について教えてください。
 Q37 沖縄県の里親制度について教えてください。
 Q38 里親に関する国際的な団体について教えてください。
 Q39 里親に関するわが国の全国的な組織である全国里親会について教えてください。
 Q40 家庭養護促進協会について教えてください。
 Q41 「里親子支援のアン基金プロジェクト」について教えてください。
 Q42 子ども虐待防止への全国的な取り組みについて教えてください。
第5章 里親養育の基本となる考え方
 Q43 愛着と喪失について教えてください。
 Q44 パーマネンシー・プランニングについて教えてください。
 Q45 ファミリー・プリザベーション(家族保全)について教えてください。ださい。
 Q61 ADHDの子どものペアレントトレーニングは里子の養育にも役立ちますか?
 Q62 コモンセンスペアレンティングとはどのようなものですか?
 Q63 虐待を受けた子どもの行動面の問題への対応について教えてください。
第8章 里親養育の実際
 Q64 里親と暮らしはじめた子どもは、どのようにしてわが家になじんでいくのですか?
 Q65 しつけについてどのように考えたらいいですか?
 Q66 子どもの呼び名はどうしたらいいですか?
 Q67 真実告知――里親養親であることをどのように伝えればいいですか?
 Q68 ルーツ探しについて教えてください。
 Q69 ライフストーリーワークについて教えてください。
 Q70 虐待を受けた子どもとのかかわり方について教えてください。
 Q71 思春期の子どもとのかかわり方について教えてください。
 Q72 性の問題にはどのように対応したらいいですか?
 Q73 近所や親戚の人たちへの説明・紹介はどのようにしたらいいですか?
 Q74 実子への配慮と説明はどうしたらいいですか?
 Q75 里親家庭の実子は里親養育をどのように考

はしがき
 本書は、里親養育に関する基本的な知識、考え方をQ&A形式で述べたものです。戦後、児童福祉法制定とともにはじまった里親制度は、二〇〇二(平成一四)年に大きな改革がなされました。これを契機に、里親制度に対する関心も高まってきました。しかし、「里親」ということばは普及していても、その制度の内容、あるいは里親養育の実際と課題については、あまり知られていないのが実情です。そこで、里親制度、里親養育への理解を深めてもらう一助になることを願い、本書を企画しました。
 編集にあたっては、「基礎知識」といっても「一歩すすんだ基礎知識」となることを意図しましたが、この点については、読んでくださった方のご批評を受けるしかありません。
 本書では、里親制度、里親養育に関する八三項目を二ないし四ページでまとめてあります。
 本書の特徴として、第一に、二〇〇二年以後の動向をふまえ、新しい状況を反映したものとなるよう努めました。
 第二に、里親制度の「社会化」をめざしたということがいえるでしょう。里親養育の中心を担うのは里親ですが、里親養育の推進をはかるためには、里親や里親になろうとする人、児童相談所関係者だけでなく間に、しかも限られた紙数のなかで簡潔に、的確にまとめていただき、感謝申し上げます。
 各項目には、必要な場合参考資料を載せてあります。また付録として、いくつかの参考資料を掲載してあります。さらに深く学びたい方はぜひこれらも活用していただきたいと思います。
 本書が、里親として養育を行っている人、里親になろうとしている人、里親家庭で育った人に役に立つものであることを願います。また、里親とかかわりの深い、児童相談所、児童福祉施設の職員の方々にもぜひお読みいただきたいものです。さらには保健・医療、教育、心理、福祉の専門家や学生の方にも有用だと確信しています。
 本書が出版されるまでには明石書店の深澤孝之さんにたいへんお世話になりました。ありがとう。

二〇〇五年七月一〇日

編者  庄司 順一

目次

第1章 里親制度
第2章 委託手続き
第3章 児童相談所と施設・グループホーム
第4章 地域の動向と関連団体の活動
第5章 里親養育の基本となる考え方
第6章 里親が出会う子どもの精神あるいは行動の障害
第7章 里親への研修と支援
第8章 里親養育の実際

著者等紹介

庄司順一[ショウジジュンイチ]
1949年東京都に生まれる。1975年早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程を修了。同年東京都職員(心理技術職)となり、1979年より都立母子保健院心理指導員。1992年恩賜財団母子愛育会日本総合愛育研究所(現日本子ども家庭総合研究所)主任研究員。94年企画室長、97年研究企画・情報部長。1999年青山学院大学文学部教育学科教授、現在にいたる。日本子ども家庭総合研究所福祉臨床担当部長(非常勤)。1983年川崎市にて里親登録。専門、臨床保育学、子ども虐待、里親養育、乳児院での養育
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