出版社内容情報
部活動中の怪我は? 生徒同士のけんかの責任は? 急増する不審者侵入はどうする?! 教師の処分は? 様々な事故への対応、日頃の危機管理・安全策について、教師の疑問に弁護士が即答。最新の判例・事例満載。今すぐ使える教師のための実践ガイド。
はじめに
凡例
第1章 学校事故とは何か
Q1 学校事故とは何か?
Q2 学校事故の法的責任は?
Q3 学校事故の発生件数は?
Q4 学校事故が起きたときの周りの反応は?
Q5 学校事故への対策を行うことの意義は?
第2章 学校事故の民事責任
▲1 総論
Q6 損害賠償を支払う責任は誰にある?
Q7 支払わなければならない損害賠償の範囲は?
Q8 学校事故の賠償額は?
Q9 生徒同士の事故の責任は誰にある?
Q10 生徒に不注意があった場合も全責任を負う?
▲2 国公立学校編
Q11 国公立学校の責任はどうなる?
Q12 「公権力の行使」とは?
Q13 「職務行為」とは?
Q14 「故意又は過失」とは?
Q15 「違法」とは?
Q16 「因果関係」とは?
Q17 「公の営造物」「設置又は管理の瑕疵」とは?
▲3 私立学校編
Q18 私立学校の責任はどうなる?
Q19 債務不履行責任とは?
Q20 不法行為責任とは?
Q21 使用者責任とは?
Q22 施設や設備による事故の責任は?
第3章 こんなときどうなる――様々な事故への対応
Q23 行政責任はどのように問われる?
Q24 学校事故と刑事責任の関係は?
Q25度や見舞金制度とは?
Q42 民事事件の手続は?
Q43 刑事事件の手続は?
Q44 行政責任への対応は?
Q45 教師の処分基準は?
Q46 学校事故を未然に防ぐ安全対策とは?
Column
加害者が複数いる場合はどうなる?
「公務員」って?
どうする? 子どもの虐待(1)
弁護士費用はおいくら?
学校に内容証明が届いた!
どうする? 子どもの虐待(2)
PTSDとセクシュアル・ハラスメント
Data
負傷における男女の割合
体罰
自殺
スクール・セクシュアル・ハラスメントの事例
いじめ
学校事故判例一覧
1 授業中の事故
2 学校行事に伴う事故
3 部活動に伴う事故
4 教師の体罰等の行為に伴う事故
5 生徒間の事故
6 いじめに関する事故
7 刑事事件
8 工作物から生じた事故
9 その他
弁護士会一覧
参考文献
はじめに
本書では、広く学校内で起こり得る事故を「学校事故」として取り上げています。不幸にして学校で事故が起き、生徒たちに何らかの被害が発生した場合に、教師はどのように対応したらよいのか、その原因が教師の側にあった場合には教師にどのような責任が生じるのか、また学校事故を防ぐには教師はどのようにすべきかということを、教師の立場から考えるための一助になることを願って出版いたしました。
本来、学校は生徒たちにとって最も安全な場所の1つとして考えられており、保護者も生徒たちの安全が守られる場所として、我が子を預けています。
一方、学校は生徒たちの生活の場でもあり、生徒同士のいじめや喧嘩、教師からの体罰、授業中やクラブ活動中の事故など、様々な学校事故が発生する危険性も潜んでいます。さらに最近では不審者が校内へ侵入して殺傷事件までも起こしています。
安全であるべき学校でこのような事故が発生すれば、保護者が、なぜそのような事故が発生したか、教師に責任はなかったのかを問いただしたいと考えるでしょう。時に教師の責任を裁判で問いたいと考えることもあるでしょう。学校や教師にとっては訴訟を避けたいと思われるかもしれまニックになるなどの不適切な行動を防ぐため、学校事故発生後の保護者及びマスコミへの対応のあり方についても取り上げています。十分な事前の準備をして適切な対応をすることによって、無用な混乱を避ける一助にして頂きたいと思います。
最後に学校事故に関して教師の方々が本書を参考にして、より充実した教育に従事できることを心から望んでいます。
2005年3月
松本美代子
田中 早苗
内容説明
生徒同士のいじめは?休み時間・放課後の事故はどうなる?登下校中はどうなる?賠償額は?スクール・セクシュアル・ハラスメントは?今すぐ使える教師のための実践ガイド。
目次
第1章 学校事故とは何か(学校事故とは何か?;学校事故の法的責任は? ほか)
第2章 学校事故の民事責任(総論;国公立学校編 ほか)
第3章 こんなときどうなる―様々な事故への対応(行政責任はどのように問われる?;学校事故と刑事責任の関係は? ほか)
第4章 事故後の対応と危機管理・安全対策(学校事故が起きてしまったら?;学校事故の事後措置はどうする? ほか)
著者等紹介
松本美代子[マツモトミヨコ]
1995年弁護士登録。東京弁護士会所属。東京女子大学社会学部、中央大学法学部(通信教育課程)卒。吉峯総合法律事務所を経て2005年4月よりみずき総合法律事務所。消費者問題、交通事故、離婚、相続などの民事・家事全般、著作権、企業法務、刑事事件、少年事件などに取り組んでいる。日弁連消費者問題特別委員会委員などを歴任
田中早苗[タナカサナエ]
1989年弁護士登録。第一東京弁護士会所属。慶応義塾大学法学部卒。田中早苗法律事務所。女性と人権、報道と人権などの問題に取り組んでいる。「放送倫理・番組向上機構」副委員長、内閣府男女共同参画社会の将来像検討会委員、東京新聞新聞報道のあり方委員会委員などを務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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