出版社内容情報
大分の魅力を余すところなく伝える好評シリーズ第二弾。沈み橋、大投手荒巻淳、長湯温泉の挑戦、食は大分にあり、大分の七不思議、九重のトキ、グリーンツーリズム王国など興趣つきない、全14編。
はじめに(辻野功)
序文(広瀬勝貞、溝口薫平)
1 大分学
1 外から見た大分とは――都市のイメージと嗜好性(廣田篤彦)
2 中津藩蘭学とパイオニア精神――蘭学の泉 中津に湧く(川嶌眞人)
3 「沈み橋王国」大分(河野忠)
4 荒巻淳という大投手がいた(辻野功)
2 大分楽
1 食は大分にあり(高橋知子)
2 舌で味わい目で愉しむ大分の温泉(斉藤雅樹)
3 お菓子で伝える大分の賢人――一伯、ざびえる、ドン・フランシスコ、ペトロ岐部(大戸佳子)
4 大分の七不思議を科学する(河野忠)
3 地域の自立・自尊
1 住んでよし、来ても楽しいおおいたづくり――大分県の観光・地域づくり戦略(楢本譲司)
2 グリーンツーリズム王国・豊の国大分(養父信夫)
3 一村一品運動発祥の地・大山町の昨日・今日・明日(三笘善八郎)
4 寒村の奇跡――長湯温泉の挑戦(首藤勝次)
5 「昭和の町」に人と光を観る(山口泰久)
6 九重からトキを再び日本の大空へ――大分発! 夢創造型の地域づくり・人づくり(杉浦嘉雄)
おわりに(辻野功)
付録 日本文理大学公開講義「大分学」、大分市コンパルホール「大分再発見講座」
はじめに
日本文理大学着任二年目の二〇〇二年から公開講義として開講した「大分学」講座は、予想以上の反響を持った。多くの県民が学生と席を並んで聴講してくれただけではない。最初は「大分学って何?」と聞かれたものだが、今や「大分学」という言葉は、大分県で市民権を得た。そして「大分学」講座の影響を受け、大分県立生涯教育センターは二〇〇四年秋から、県下各地で「ふるさと学講座」を開設するようになった。ふるさとの良さを再発見しようという試みである。私自身も大分市コンパルホールで一昨年・昨年と、「大分再発見講座」を開講している。さらに有志が「大分学講座イン東京」を試みようとしている。これはふるさと大分の素晴らしさを発見するだけではなく、その良さを首都東京で情報発信せねばとの観点からである。
また地元の高校及び全国の地方大学で、日本文理大学の試みが注目されるようになった。少子化の時代、地元密着姿勢の「大分学」講座が、これからの地方大学のあり方だと評価されるようになったのである。
本書は二〇〇三年・二〇〇四年の「大分学」講座を元にしつつも、独自に構成したものである。本書を読んで、一人でも多くの方が大分の魅力を知り、さ
目次
1 大分学(外から見た大分とは―都市のイメージと嗜好性;中津藩蘭学とパイオニア精神―蘭学の泉 中津に湧く;「沈み橋王国」大分 ほか)
2 大分楽(食は大分にあり;舌で味わい目で愉しむ大分の温泉;お菓子で伝える大分の賢人―一伯、ざびえる、ドン・フランシスコ、ペトロ岐部 ほか)
3 地域の自立・自尊(住んでよし、来ても楽しいおおいたづくり―大分県の観光・地域づくり戦略;グリーンツーリズム王国・豊の国大分;一村一品運動発祥の地・大山町の昨日・今日・明日 ほか)
著者等紹介
辻野功[ツジノイサオ]
1938年生まれ。同志社大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了。京都造形芸術大学教授を経て2001年より日本文理大学経営経済学部教授・京都造形芸術大学客員教授。おおいた観光・地域づくりネットワーク副座長
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