学校のなかのADHD―アセスメント・介入方法の理論と実践

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  • サイズ A5判/ページ数 357p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750320366
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C0037

出版社内容情報

教育現場においてADHDはどのように理解されるべきか。ADHD及び学校・家庭での介入法に関する最新の研究を紹介するとともに、教育関係者がADHDの子どもに対する支援を行う上で不可欠な知識を与える。


はじめに
謝辞
第1章 ADHDの概要
 ADHDの発生率
 ADHDのある子どもの学校での問題
 ADHDのタイプ
 ADHDの原因
 ADHDの重症度に対する環境的要因の影響
 ADHDのある子どもの長期的予後
 次章以降の構成
第2章 学校でのADHDのアセスメント
 学校でADHDを評価するために用いる診断基準
 アセスメントの概要
 アセスメントの諸段階
 発達を考慮した上でのADHDのアセスメント
 アセスメント・モデルの実施
 症例
 アセスメント・プロセスにおける学校で働く専門家の役割
 まとめ
 資料2.1 子どものための学校混合観察コード
 資料2.2 教師-生徒のための行動コーディングシステム基準
第3章 ADHDと学習障害――どんな関係があるのか?
 ADHDに併発する認知障害
 ADHDに併発する学業不振
 ADHDと学習面の問題の因果関係
 アカデミックスキルの障害の有無によるADHDの分類
 アセスメントの指針――ADHDと学習成績障害
 症例
 介入への影響
 ADHDと特殊教育
 まとめ
 資料3.1 ジルケルのADD/ADHDのある子どもたち用の受益資格チェックリスト
第4章 早期スクリ視
 中枢神経刺激薬療法の問題点
 まとめ
 資料6.1 ADHDの中枢神経刺激薬療法――教師向けパンフレット
第7章 ADHDに対する補助的介入方法
 学校での介入方法
 家庭での介入方法
 効果がほとんどあるいは全くない介入方法
 まとめ
第8章 親、専門家、生徒とのコミュニケーション
 DSM診断と教育サービス
 教育専門家に対する訓練と彼らの責務
 中枢神経刺激薬療法をめぐる問題
 教育専門家と親とのコミュニケーション
 医師やその他の専門家とのコミュニケーション
 生徒とのコミュニケーション
 まとめ
 資料8.1 親・教師向けのADHD関連参考書リスト
 資料8.2 医師への紹介状
 資料8.3 試験的薬物療法についての医師への問い合わせ状
 資料8.4 医師に対する試験的薬物療法の依頼
 資料8.5 医師に対する試験的薬物療法の結果報告
第9章 結論と今後の方向性
 ADHDのある生徒とかかわるための今後の方向性
 結論
参考文献
監修者あとがき
索引

はじめに
 不注意で破壊的な行動を呈する生徒は、教育専門家にとって大きな課題となる。事実、教室で行動抑制に問題を示す子どもや青少年の多くが、注意欠陥/多動性障害(ADHD)と診断されている。ADHDのある生徒は、慢性的な学業不振、反社会的行動、仲間・親・教師との人間関係に問題が生じるリスクが高い。従来、この障害の判断と治療は、臨床専門医(小児科医、臨床心理士)が外来ベースで行ってきた。ADHDのある子どもや青少年にとっての最大の問題は学習の場で現れることから、近年、学校で働く専門家はこうした子どもたちのニーズに大きな注意を払うようになっている。加えて、連邦法で特殊教育を受ける資格が定められたことにより、教育者が、学校でのADHD評価・治療に関する訓練を受ける必要性が高まった。この本の目的は、学校で働く専門家が、ADHDのある子どもや青少年を理解し、彼らを治療できるよう手助けすることにある。
 1994年にこの本の初版が刊行されて以来、ADHDを題材とした論文、書籍、教科書が爆発的に増加した。だが長年そうであったように、過去の文献のほとんどは、臨床専門家によって、臨床専門家のために書かれたものである。われわれは、親、地域の専門家、ーディング・シートなど)を含む資料など、教育者に必ず役立つと思われる情報も多数掲載している。必要に応じてこうした資料をコピーし、活用していただきたい。

目次

第1章 ADHDの概要
第2章 学校でのADHDのアセスメント
第3章 ADHDと学習障害―どんな関係があるのか?
第4章 早期スクリーニング、特定、介入
第5章 学校での介入方法
第6章 薬物療法
第7章 ADHDに対する補助的介入方法
第8章 親、専門家、生徒とのコミュニケーション
第9章 結論と今後の方向性

著者等紹介

デュポール,ジョージ・J.[デュポール,ジョージJ.][DuPaul,George J.]
心理学者。リーハイ大学学校心理学プログラム部門教授。破壊的行動障害及び慢性的な健康障害を持つ子どもに対する、学校を中心にした治療を主な研究対象としている

ストーナー,ゲーリー[ストーナー,ゲーリー][Stoner,Gary]
心理学者。マサチューセッツ大学アマースト校教育学大学院学校心理学部門教授

田中康雄[タナカヤスオ]
1958年生まれ。児童精神科医。独協医科大学医学部卒業。国立精神・神経センター精神保健研究所児童・思春期精神保健部児童期精神保健研究室長を経て、北海道大学大学院教育学研究科教育臨床講座教授。日本児童青年精神医学会評議員、児童虐待の防止等に関する専門委員会(厚生労働省雇用均等・児童家庭局)委員、児童虐待防止対策治療・支援研究会委員(日本児童福祉協会)、小・中学校におけるLD、ADHD等の児童生徒への教育支援体制の整備のためのガイドライン策定メンバー(文部科学省)等

森田由美[モリタユミ]
1970年京都生まれ。翻訳者。京都大学法学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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春猫

1
進学を考えているので、読んだ。職業支援者向けだった。ADHDの一人としては、学校生活を送るのはこんなに困難があるかもしれなくて、人の助けを借りるのは申し訳なく思った。でも攻撃的行為に走るより、人の手を借りた方がいいというのは分かった。2015/05/16

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