Wordを使った大学生のための論文作成術―思考技術・情報処理技術を書く力へ

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  • サイズ A5判/ページ数 203p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750319834
  • NDC分類 002.7
  • Cコード C0000

出版社内容情報

論文の構成方法、テーマの見つけ方、Wordの機能をフル活用した執筆術、検索機能を使っての過去のレポートの有効活用法等、これまでになかった論文作成のテクニックを豊富な図を用いて紹介。考える技術と情報処理技術を論文作成に導く、大学生必携の一冊。

はじめに
第1章 論文作成の準備
1 レポートの構成と執筆
講義内容やテキストの要約/コメント/収集した資料の分析
2 レポートから論文へ
レポートの位置づけ――論文を視野において/レポートと論文との相違点/レポートの事例
3 論文の下準備
レポートを蓄えておく/予備をとり、ファイルに綴じる/レポートを1カ所に集める/データベース化
4 データベースの運用―grep検索ソフトを使う
grep検索とは?/自由なソフト (フリーウェア)を使ってWordファイルを調べよう/grep検索で既述レポートを調べよう/正規表現を使ってみよう
5 過去のレポートを活用する
レポートの活性化で問題意識を高める/問題意識を抽出する―正規表現を使う―/定義の表現を取りだし定義集を作る/論理的表現を検証し、使い分けを体得する/知識を活性化する
6 プレゼンテーションは論文の予行演習
プレゼンテーションの基本/発表内容を作るときの留意点/プレゼンテーションは論文発表の予行演習/論文作成との関連
7 インターネット情報についての留意点
蓄積型情報と消費型情報/重要情報は限られたサイトにしかない/旧メディアを検索代行システムとして活用レート・ファイルの呼び出し/章見出しをつける
7 論文のひな型
論文の全体構成/論文本文の構成
8 執筆のガイドライン
序論メモに則って執筆する/仮目次とレジュメを掲示して執筆する/分析結果は論文の前提的基礎/序論の構成/概要と要約との違い
(参考) 原稿用紙での文書作成
第4章 論文の形式・書式・体裁
1 論文の形式
表紙の作成/概要の作成/目次の作成/論文本文の書式調整/文末脚注を利用した参考文献表の作成
2 論文の書式と体裁
基本書式/ページ番号の挿入/概要・目次・参考文献目録には別のページ番号を付ける/文字の装飾
3 図やグラフの組み込み
図の組み込み方/図・表の配置方法/図の固定方法/図表番号の自動付与
(参考) 英語論文の形式/英語論文における文献目録の一例
第5章 論文の校正・印刷・製本
1 論文の校正
文体の統一/「自動文章校正」を使う/「検索・置換」で用語の不統一を見つける
2 印刷原稿の校正
縮小印刷の手順/校正の手順/提出用論文の印刷と製本
文献リスト
索引

はじめに
 本書は、ソフトウェアを使って論文を書くための手ほどきを説いています。レポート活用による準備段階(第1章)から執筆環境の整備(第2章)、論文の段取りと執筆(第3章)、形式の整え方(第4章)、校正・印刷・製本(第5章)までを解説しています。また、論文作成の方法論に焦点をあて、文章の書き方一般については省き、論理的な展開を表す論述に絞って解説しています。
 本書の目的は、論文の書き方を、実践的な思考の技術と情報処理の技法として伝えることにあります。学問の探求という観点からは、論文執筆とは科学的な分析能力・論理的な思考力と構想力・論述の表現力を養成することです。情報技術の観点からは、論文執筆とは情報の収集・情報検索による要点摘出・概念抽出による知識の活性化の諸能力を養成することです。こうした観点から本書では、論文の作成過程について解説しています。
 人文・社会科学系の学部・学科で学ぶ皆さん方は、個々の研究室やゼミナールに所属すれば、指導の先生と研究課題の選定について相談することができるでしょう。理工・医薬系の学部・学科では、学部学生は研究室に所属して先生の指導で研究課題を決めることが多く、研究組織の効率的であるはずです。本書の読者は、ただちに、自分が書いたレポート類を1つ残さず集めてください。
 論文の主題を探そうにも、それまでの学習とは無関係では探しようがありません。自分自身の問題意識・関心度・知識水準によってテーマを決めるしかないのですから、これまで自分の中に蓄積された思想を振り返る必要があります。自分の外にテーマがあるわけではなく、皆さん自身の中にテーマ発見の鍵があるのです。テキストや資料を読み、湧いてきた考えをまとめてノートやレポートに書いた経験を皆さん自身がおろそかにしていないでしょうか。必要に迫られて書いたレポートにしても、思考の産物あるいは研究結果であり自分自身の思想ですから、ここから始めるべきです。そのために本書の第1章では、過去のレポートを活かすための手法について解説しています。情報検索のソフトウェアを使って多数のレポート・ファイルの中身を調べるという手法について解説しています。過去のレポート・ファイルをデータベースとして運用すると検索技術が使えるので、放置されていたレポートを再利用することができます。
 研究課題や論文テーマの決定は、自らの考えにより決めるほかありません。問題意識っきりしていれば、迷わず書けるというものです。道筋の途中に何を置くべきかの詳細もよく分かろうというものです。(後略)

内容説明

レポート活用による準備段階から執筆環境の整備、論文の段取りと執筆、形式の整え方、校正・印刷・製本までを解説。また、論文作成の方法論に焦点をあて、文章の書き方一般については省き、論理的な展開を表す論述に絞って解説している。

目次

第1章 論文作成の準備(レポートの構成と執筆;レポートから論文へ ほか)
第2章 執筆環境の整備(入力画面を大きくとる;印刷レイアウトの画面にする ほか)
第3章 論文の段取りと執筆(論文執筆のための設計図;スケルトンを作る ほか)
第4章 論文の形式・書式・体裁(論文の形式;論文の書式と体裁 ほか)
第5章 論文の校正・印刷・製本(論文の校正;印刷原稿の校正)

著者等紹介

佐良木昌[サラキマサシ]
日本大学経済学部非常勤講師。南クィーンズランド大学大学院G.C.修了
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感想・レビュー

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shogo

0
WORDの使い方もあり。スタイルの詳細な解説は無し。2009/04/02

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