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出版社内容情報
本書は、カナダの代表的な女性画家で作家であるエミリー・カーが執筆した自伝である。保守的な因習や厳格な家族のもとで苦悩しつつもそれに打ち勝って、カナダ北西部の先住民や自然を力強く描く画家となっていく、成長の物語であり記録である。
序
第1部
洗礼
母
絵と反抗
卒業
理由
戸外スケッチ教室
ネリーとユリの原
裸体と裸の差
ビーニィ
悪
ローラット家の人々
喜び
色彩感覚
姉妹の来訪と帰国
ラスト・チャンス
タケット夫人
テレグラフ・ヒル
大邸宅
カナダへの帰国
第2部
故郷へ再び
愛と詩
航海とアメリアおば
アメリアおばの支払い客
セントポール寺院
紹介状
ウエストミンスター寺院(建築博物館)
実技クラス
ラドクリフ夫人
シンプソンさんの店
グリーンさんの下宿を離れてビンセント広場へ
痛みとラドクリフ夫人――牧師館
リージェント通りの靴屋を蹴る
救われていますか
ビクトリア女王
イギリスの春
姉の訪問
マーティン
ラドクリフ家の美術と地区訪問
ロンドンを味わう
別の暮らし
セント・アイブズ
ブッシー
鳥
辛い別れ
第3部
カリブーの金
バンクーバー
フランス
拒否されて
ニューヨーク
ローレン・ハリス
緑
代わるもの
七十歳の誕生日とカナダへのキス
小さいものの本
野生の雁
解説
あとがき
解説
本書はカナダの代表的な女性画家で作家であるエミリー・カー(一八七一~一九四五)が書いた『自伝』で、一九四六年に出版されたものである。マリア・ティペットの伝記『エミリー・カー』(一九七九年)によると、エミリー・カーはこの自伝を一九三九年に完成し、それをさらに書き直して題をつけ『自伝』として、一九四二年に友人のイラ・ディルワースに死後の出版を望んで託したとされている。彼女が生前の出版を禁じた理由は、彼女がどうしても書かなくてはならなかった自分の家庭や生い立ちが親族に衝撃を与えたくなかったからのようである。また、エミリー・カーの内面の葛藤に焦点をあてて書いたポーラ・ブランチャードの伝記『エミリー・カーの人生』(一九八八年)によると、一九四三年、エミリー・カーは『自伝』をローレン・ハリスに読むように渡したとある。これら二つの伝記によると、エミリー・カーがこの『自伝』をローレン・ハリスに捧げたことは確かである。
本書は三部構成になっており、エミリー・カーが当時の保守的な因習や慣習に打ち勝ってカナダ北西部の先住民や自然をテーマにした画家となっていく成長の物語であり、記録である。
(中略)
エミリー・
目次
洗礼
母
絵と反抗
卒業
理由
戸外スケッチ教室
ネリーとユリの原
裸体と裸の差
ビーニィ
悪〔ほか〕
著者等紹介
カー,エミリー[カー,エミリー][Carr,Emily]
1871‐1945。カナダを代表する画家で作家。北西アメリカの先住民との交流を通して、彼らの生活や自然を感性豊かに絵や文章で描く
上野真枝[ウエノマサエ]
早稲田大学文学部英文科卒。専門はエミリー・ブロンテを中心にした英文学、およびカナダ文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。