出版社内容情報
旅芸人として転校を繰り返し、小学校中退のままだった舞踊家・花柳幻舟の、奪われた学問への熱い思い。芸の師でもあった父を亡くし、喪失感に苦しみ自殺すら考えた著者は、自らの原点に立ち返り、トラウマを克服する途として大学での勉強を志した。
まえがき
1 小学校中退、大学卒業
わが父、わが芸の師匠の死
旅回りのころの忘れえぬ記憶
小学校中退、大学入学
集中力はすべてを可能にする
学問と学校制度はぜんぜんちがう
どうせやるなら最難関の司法試験
合格しても弁護士・検事・裁判官になれない不思議
識字教育の本当の意義
大学へ、公開質問状
カネ返せ! と叫びたくなる授業
真の教養を示してくれた講師たち
小学校三年中退、ついに大学卒業!
「心的外傷」をのり越えて
放送大学卒業論文
2 メディアの犯罪、その光と影――ある創作舞踊家が逆照射した現代の報道イズム
序論 ステレオタイプとイメージ戦略
1 新人創作舞踊家に観せたメディアの姿
2 センセーショナリズムへの誘惑
3 浮かび上がったメディアの功罪
総論 メディアに未来はあるか
あとがき
まえがき
本書の企画の段階で、編集の方が私にこういいました。
「この本は、どういう方に読んでもらいたいですか?」
と。私は、
「いろんな方に……」
と、ぼんやり答えました。しかし、いま、はっきりとその問いに答えられます。
本書は、
――進路に迷っている中学生、高校生に。
――進路に迷っている小学生、中学生、高校生の保護者たちに。
――なにを見ても、なにをしていても、やたら腹が立ってしまう人に。
――生きていることが面倒になっている人に。
――いま、自殺を考えている人に。
――長年信頼していた仲間にコロッと裏切られた人に。
――大切な人を失った人に。
――家族に縁のないひとりぽっちの人に。
――孤独に暮らす中・高年の人に。
――なにがあっても意地とプライドをしっかり持ちつづける、凛々しい人に。
などなど……。これらの人たちに私は読んでいただきたい。
人生これしかない! ではなく、人生、あれもあれば、これもある。
人生の選択肢は色々ある。
人生いくつになっても、やり直しはできる。
過去に囚われるのではなく、過去を学習して、もう
目次
1 小学校中退、大学卒業(わが父、わが芸の師匠の死;旅回りのころの忘れえぬ記憶;小学校中退、大学入学;集中力はすべてを可能にする ほか)
2 放送大学卒業論文 メディアの犯罪、その光と影―ある創作舞踊家が逆照射した現代の報道イズム(ステレオタイプとイメージ戦略;新人創作舞踊家に観せたメディアの姿;センセーショナリズムへの誘惑;浮かび上がったメディアの功罪 ほか)
著者等紹介
花柳幻舟[ハナヤギゲンシュウ]
創作舞踊家。西日本を回る旅役者の娘として生まれる。2歳のころから舞台に立ち、その後、パチンコ店店員、ウェイトレス、ホステス、電話交換手など多くの職業を体験する。花柳流名取り(1966年)となるが、1968年に大阪・中座で「花柳幻舟リサイタル」を開き、家元制度の不条理を告発。以後、舞台、映画、音楽など幅広く活動。1995年放送大学入学。3年間の司法試験勉強による中断を経て、2004年3月、同大学卒業予定
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