日本の軍隊慰安所制度と朝鮮人軍隊慰安婦

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 450p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750316895
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0021

出版社内容情報

軍隊慰安婦問題の責任の所在はどこにあるのか? また問題の本質とは何なのか? 軍隊慰安所制度の実態を究明するとともに、朝鮮人軍隊慰安婦の形成過程を植民地期の経済的、社会的要因を通じて検討し、静かで熱い視点から問題を一つ一つ究明する。

序論
第一部 軍隊慰安所制度に関する考察

第一章 軍隊慰安婦問題の経過と論点
 第一節 戦後補償問題としての浮上とその経過
 第二節 軍隊慰安婦問題における国家責任
 第三節 軍隊慰安婦問題の本質

第二章 軍隊慰安所政策における日本政府・軍の統制監督の実態
 第一節 軍隊慰安所の設置における軍部の認識及び統制監督
 第二節 軍隊慰安婦の徴集における統制監督の実態
 第三節 軍隊慰安婦の移送における統制監督の実態
 第四節 軍隊慰安所の運営における軍の統制監督

第三章 軍隊慰安所設置の背景
 第一節 兵士・徴兵壮丁における性病実態及び軍の認識
 第二節 性病感染源に対する軍の認識及び性病予防対策
 第三節 軍紀風紀問題及び軍の対策

第二部 朝鮮人軍隊慰安婦の形成における考察

第四章 朝鮮人軍隊慰安婦の被徴集における植民地期朝鮮の経済的要因
 第一節 植民地期朝鮮における社会状況―一九三〇年代を中心に
 第二節 植民地期朝鮮の経済状況下における朝鮮女性の職業状況
 第三節 朝鮮人元軍隊慰安婦の徴集時期と徴集地及び出身階層
 第四節 朝鮮人元軍隊慰安婦の生人軍隊慰安婦の徴集の仕組み
 第二節 朝鮮国内における徴集業者の実態

第五章 朝鮮人軍隊慰安婦の被徴集における植民地朝鮮の社会的要因
 第一節 戦時体制という時代状況から生じた要因
 第二節 周旋業が与えた影響
 第三節 被徴集における遠因としての女性差別認識が与えた影響
 第四節 日本国内での徴集事情が与えた影響

第六章 軍隊慰安所の関連業者及び徴集業者の排出要因
 第一節 接客業に対する取締規則と警察の権限
 第二節 朝鮮国内における日本人接客業者及び朝鮮人接客業者の業種別推移
 第三節 「満州事変」勃発前後を中心にみた朝鮮国内の接客業の実態
 第四節 日中戦争勃発直後を中心にみた朝鮮国内の接客業の実態
 第五節 接客業に対する朝鮮総督府の税金政策及び接客業の実態
 第六節 朝鮮人元接客業者を通じてみる軍隊慰安所の経営者への転業動機

第七章 朝鮮国内における徴集の仕組み及び徴集業者の実態
 第一節 女衒の営利誘拐の実態からみる朝鮮人軍隊慰安婦の徴集の仕組み
 第二節 朝鮮国内における徴集業者の実態

総論
あとがき
文献目録

目次

第1部 軍隊慰安所制度に関する考察(軍隊慰安婦問題の経過と論点;軍隊慰安所政策における日本政府・軍の統制監督の実態;軍隊慰安所設置の背景)
第2部 朝鮮人軍隊慰安婦の形成における考察―朝鮮国内における接客業の動向を中心に(朝鮮人軍隊慰安婦の被徴集における植民地期朝鮮の経済的要因;朝鮮人軍隊慰安婦の被徴集における植民地朝鮮の社会的要因;軍隊慰安所の関連業者及び徴集業者の排出要因;朝鮮国内における徴集の仕組み及び徴集業者の実態)

著者等紹介

尹明淑[ユンミョンスク]
近代女性社会史専攻。1991年3月東京外国語大学日本語学科卒業。1994年3月一橋大学大学院社会学研究科修士課程卒業。2000年7月一橋大学大学院社会学研究科社会学博士学位。1997年4月~1998年3月高崎経済大学経済学部非常勤講師。2001年4月~2003年3月一橋大学大学院社会学研究科助手(特別研究員)。2002年10月~2003年3月東京外国語大学外国語学非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品