出版社内容情報
社会科学者15人が、1997年7月~98年8月の自国の全面的危機とスハルト退陣・改革初期段階までの動きを分析。暴動の特質、経済危機、学生運動、大統領後継の正当性、国軍やメディアの動向など、改革過程の諸側面に渡り客観的なデータから検証する。
まえがき(セロ・スマルジャン)
第一章 暴動と改革(M・イクバル・ジャヤディ)
第二章 通貨危機から経済危機へ(アリ・ウイノト・スバンドロ)
第三章 改革のための学生による運動
(リカルディ・S・アドナン/アルファン・プラディアンシャー)
第四章 「王の退位」
1 王国の崩壊
2 スハルト大統領の辞任と副大統領ハビビの大統領昇任は合憲か違憲かという問題
3 インドネシア大統領という地位(ハルーン・アルラシッド)
第五章 改革の衝撃
はじめに(イワン・ガルドノ・スジャトミコ)
1 改革後のスハルト(イワン・ガルドノ・スジャトミコ)
2 ハビビ政権の正当性
(イワン・ガルドノ・スジャトミコ/フリッツ・E・シマンジュタック)
3 国軍に対する改革の衝撃(イワン・ガルドノ・スジャトミコ/アリ・S・スシロ)
4 官僚システムに対する改革の衝撃(ドディ・プラヨゴ)
5 ゴルカルに対する改革の衝撃(サルジョノ・ジャティマン/リザル・ヒクマット)
第六章 改革闘争におけるインドネシア国軍の役割(A・ハスナン・ハビブ)
第七章 スハルト政権崩壊を導いた報道、インターネ
目次
第1章 暴動と改革
第2章 通貨危機から経済危機へ
第3章 改革のための学生による運動
第4章 「王の退位」
第5章 改革の衝撃
第6章 改革闘争におけるインドネシア国軍の役割
第7章 スハルト政権崩壊を導いた報道、インターネット、そして噂
著者等紹介
中村光男[ナカムラミツオ]
1933年生まれ。千葉大学名誉教授。東京大学大学院修士課程修了。コーネル大学大学院修士課程修了、Ph.D.。文化人類学専攻、東南アジアのイスラーム社会運動研究。1970‐72年、ジョクジャカルタ郊外コタグデでムハマデイヤー運動の調査に従事。1974‐76年、アデレード大学、1976‐77年、インドネシア大学付設社会科学研究訓練センターで教鞭。1978‐80年、オーストラリア国立大学客員研究員、1981年、ハーバード大学世界宗教研究所客員研究員、1983‐99年、千葉大学教授。1988年、国際交流基金派遣研究者としてガジャマダ大学を拠点に現代インドネシアのイスラーム研究に従事。1993年、ハーバード大学中東研究センター、フルブライト・フェロー。2002年、中央大学大学院客員教授。近年、ほぼ毎年、インドネシアでフィールド・ワーク。2001年より国際協力銀行(JBIC)シニア・リサーチ・アドバイザー
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