出版社内容情報
7人の犠牲者を出し、一方無実の会社員＝河野義行氏を犯人にでっち上げた空前の冤罪事件。河野氏の弁護に一人で立ちあがった弁護士が、あらためて事件の真相、事件報道のあり方について、当時の弁護記録をもとに書き下ろした、孤立無援の闘いの記録。
一 事件○事件の発生／恐怖／捜索，押収
二 弁護○受任／面会／七月一日／ノート／現場／サリン／報道／弁護方針／裁判／迫害／マスコミ／検証
三 真相○退院／事件を語る１（河野仁志）／事情聴取／事件を語る２（河野義行，仁志）／事件を語る３（河野義行，仁志）
四 冤罪○反撃／長野県政／市民集会／オウム／提訴／人権救済の申立／謝罪
目次
１ 事件（事件の発生；恐怖 ほか）
２ 弁護（受任；面会 ほか）
３ 真相（退院；事件を語る（１）（河野仁志） ほか）
４ 冤罪（反撃；長野県政 ほか）
著者等紹介
永田恒治［ナガタツネハル］
１９３６年、長野県松本市生まれ。１９６１年、東京大学法学部卒業。１９７２年、弁護士登録。その後、長野県松本市に永田恒治法律事務所を開設。木曽谷など国有林労働省の白蝋病訴訟、産業廃棄物など環境問題に携わる。松本サリン事件で嫌疑をかけられた会社員の弁護を担当。その後、吉村午良長野県知事らを被告とする食糧費支出に関する損害賠償請求訴訟を担当
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感想・レビュー
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Humbaba
5
報道というのは非常に強い力を持っている。そして、その力のお陰で様々なメリットがあったことは確かである。しかし、その大きな力は、常に正しく活用されるという保証はどこにもない。誤った方向に力が振るわれてしまえば、個人では対処のしようがなく大きな被害を受け泣き寝入りをすることにもなりかねない。2013/11/26
