出版社内容情報
奴隷貿易時代以降、とりわけ19世紀以降の本格的なアフリカの民族解放運動史。帝国主義列強による植民地征服や支配に対するアフリカ側の対応を中心に論及し、分割される側の抵抗や主体的行動について焦点をあてた「分割史」ではない「分割される側の歴史」。
序にかえて―アフリカ史研究の視点
1 征服される黒い大地―奴隷貿易時代のアフリカの悲劇
奴隷貿易の爪痕/植民地征服の幕開け
2 暗黒に放つ光芒―植民地時代のアフリカの抵抗
民族解放運動のパイオニアたち/「アフリカ分割」争奪戦クライマックス/第一次世界大戦前と大戦中の抵抗運動/両大戦間時代のアフリカ
3 鎖を断つ黒い大陸―第二次世界大戦後のアフリカの独立
第二次世界大戦とアフリカ/「アフリカの年」へ至る道
4 逆流と奔流のなかで―独立後のアフリカのあゆみ
アフリカにおける革命と反革命/武装解放闘争/南アフリカの反アパルトヘイト闘争/エチオピアにおける帝政の打倒
5 アフリカの光と影―民族紛争と民主化の前途
民族紛争の「るつぼ」/アフリカ社会主義の実験と失敗/「虹の国」南アフリカの前途/アフリカにおける民主化
目次
1 征服される黒い大地―奴隷貿易時代のアフリカの悲劇(奴隷貿易の爪痕;植民地征服の幕開け)
2 暗黒に放つ光芒―植民地時代のアフリカの抵抗(民族解放運動のパイオニアたち;「アフリカ分割」争奪戦クライマックス;第1次世界大戦前と大戦中の抵抗運動;両大戦間時代のアフリカ)
3 鎖を断つ黒い大陸―第二次世界大戦後のアフリカの独立(第二次世界大戦とアフリカ;「アフリカの年」へ至る道)
4 逆流と奔流のなかで―独立後のアフリカのあゆみ(アフリカにおける革命と反革命;武装解放闘争;南アフリカの反アパルトヘイト闘争;エチオピアにおける帝政の打倒)
5 アフリカの光と影―民族紛争と民主化の前途(民族紛争の“ルツボ”(「アフリカの角」;大湖地方)
アフリカ社会主義の実験と失敗
“虹の国”南アフリカの前途)
著者等紹介
岡倉登志[オカクラタカシ]
1945年、千葉県に生まれるが、4歳より東京で育つ。明治大学および同大学院(修士)にて西洋史を専攻後、同大学院(博士)政治学科において西洋政治史を専攻。卒論以来、帝国主義時代のヨーロッパによる植民地征服・支配とそれに対する抵抗運動を研究対象とし、キンバング運動、マフディー運動、マジマジ反乱、サモリ帝国などについてや、現代アフリカ政治に関する論文、著書を発表してきた。1980年ころよりはエチオピアを主要な研究対象として帝国主義時代のみならず、1930年代も扱っている。日本とアフリカとの関係について考えることを意識しはじめたのも同じころからである。他方、ヨーロッパ留学による見聞、イギリス帝国主義研究会での活動や大東文化大学・明治大学での講義のためなどからイギリス、フランスの内部での帝国主義、とりわけ「帝国意識」の関心をもつ。いずれは『ベル・エポックの光と影』といった著書をまとめたいと思っている。アフリカ現地体験は、1975年にセネガル、ギニア、ナイジェリアなど西アフリカに半年滞在して以来、エチオピア、ジブチ、ケニア、タンザニアで数回の調査・研究旅行などをしたに過ぎないが、単なる机上の研究に陥らないように心掛けている。現在、大東文化大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
がんぞ
deltalibra