健康とジェンダー

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  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750313450
  • NDC分類 498
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「健康ブーム」といわれる今日,万人が「健康」を求めている。では,「健康」とは何か。混乱する概念を医学・社会学・教育学……異なる専門領域から多角的に捉えなおし,ジェンダーとの相関を解明する共同研究。

はじめに[原ひろ子]
第1章 WHOの〈健康〉概念に関する哲学的検討[根村直美]
第2章 日本における「健康」概念の推移[宮原忍]
第3章 「健康」についての一考察[大井玄]
第4章 優生学批判の枠組みの検討[松原洋子]
第5章 生殖における女性の自己決定権試論[柘植あづみ]
第6章 日本におけるリプロダクティブ・ヘルス/ライツ政策[芦野由利子]
第7章 国際人口会議行動計画と思春期リプロダクティブ・ヘルス/ライツ[兵藤智佳]
第8章 がん発病後のセクシュアリティ[高橋都]
第9章 「病気であること」と「女性であること」[浮ヶ谷幸代]
第10章 がんと闘う[戈木クレイグヒル滋子]
第11章 ジェンダー指向をめぐる医療と社会[東優子]
第12章 児童福祉施設におけるリプロダクティブ・ヘルス[田澤薫]
第13章 「母子保健法」をつくった戦後の日本社会[中山まき子]
おわりに[根村直美]

目次

第1章 WHOの「健康」概念に関する哲学的検討―その「危うさ」の考察
第2章 日本における「健康」概念の推移―WHOの「健康」の定義の受容をめぐって
第3章 「健康」についての一考察―疾病とQOL
第4章 優生学批判の枠組みの検討
第5章 生殖における女性の自己決定権試論
第6章 日本におけるリプロダクティブ・ヘルス/ライツ政策
第7章 国際人口会議行動計画と思春期リプロダクティブ・ヘルス/ライツ―カイロ国際人口・開発会議を中心として
第8章 がん発病後のセクシュアリティ―「性交重視」を超えて
第9章 「病気であること」と「女性であること」―女性の糖尿病者の事例から
第10章 がんと闘う―母親の「がんばり」を支えたもの
第11章 ジェンダー指向をめぐる医療と社会
第12章 児童福祉施設におけるリプロダクティブ・ヘルス―児童自立支援施設を手がかりとして
第13章 「母子保健法」をつくった戦後の日本社会―リプロダクティブ・ヘルス/ライツをめざして

著者等紹介

根村直美[ネムラナオミ]
1992年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科(博士課程)比較文化学専攻単位取得。1996年博士(人文科学)号取得。現在、お茶の水女子大学ジェンダー研究センター研究員他。主要著書・論文に『バイオエシックスの諸相』(三省堂、2001年刊行予定)。「人工妊娠中絶における『自己決定』とは何か」『生命倫理』通巻第9号、1998年。「WHOの〈健康〉の定義」『現代思想』2000年9月号(第28巻10号)など
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