出版社内容情報
中国の小学校の国定歴史教科書の翻訳を通じて、太古から現代までの中国の歴史をわかりやすく解説するとともに、中国人が学校教育のなかで日本についてどのように教育されているのか、日中関係を中国側がどのように記述し、評価しているかを探る。
第1章 中華民族の祖先と早期文明
第2章 統一された多民族国家
第3章 わが国の光り輝く古代文化
第4章 近代の中国（1）
第5章 近代の中国（2）
第6章 中華人民共和国と国家機構
第7章 社会主義建設の輝かしい成果
中国行政区総図
内容説明
本書は、１２億の人民が学ぶ多民族国家中国の歴史の教科書の内容を紹介する。
目次
中華民族の祖先と早期文明
統一された多民族国家
わが国の光り輝く古代文化
近代の中国（中国人民と正義の志士の勇敢な奮闘；中国共産党成立後の近代革命）
中華人民共和国と国家機構
社会主義建設の輝かしい成果
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
5
日本との関わりよりもその他の政治的含意の方が目に止まったなあ。多民族国家としての中国に、共産党戦記と国家統合的なイデオロギーが強い。チベットの歴史も含まれてる辺り、歴史話としての興味深さとイデオロギー的な意図両方から楽しめた。その上で200ページ近くに中国史の主要な偉人が手短にまとまっていて読み物としても普通に面白いと思った。話題になりがちな南京事件はコラム形式一ページで意外と分量は少ないんだなあ。ものすっごいイデオロギー再生産装置なのに普通に中国史入門として読めるね、意外と2012/11/08
あ
0
まじでこんなこと書いてんすかっていうかこんな書き方してんすかって、いい気なもんだぜと思わないこともない（断言はしない）2016/07/10
松村 英治
0
小学校社会教科書だけあって、基礎知識なしでも超わかりやすかった。最初の4分の1が近代以前の人物史、次の4分の1がその文化史、残り半分は近代の出来事史と文化史という構成。現代史は扱われていない。内容は想像の通り。「？」と笑ってしまうような部分もかなりある。中国の物語としての歴史。2015/09/23
