出版社内容情報
オランダ語・フラマン人とフランス語・ワロン人の対立の下で微妙な均衡を保ちながら,先進的な憲法をかかげるベルギー。EU本部・国際自由労連など主要な国際機関を置く国家の多層的な政治構造とは。
序 章 「不壊の統一」から三極対立へ
第1章 ベルギー憲法の制定と分権化への潮流
第2章 国家再編のプロセス
第3章 「連邦制憲法」の概要と分析
第4章 「ベルギー連邦制」の考察と今後の課題
終 章 「造られた連邦国家」の可能性
目次
序章 「不壊の統一」から三極対立へ
第1章 ベルギー憲法の制定と分権化への潮流
第2章 国家再編のプロセス
第3章 「連邦制憲法」の概要と分析
第4章 「ベルギー連邦制」の考察と今後の課題
終章 「造られた連邦国家」の可能性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
3
分裂のせいでテロ対策すら遅れる国家。「近年ベルギーでは、『ベルギーネイションとしての一体感が薄れているのは歴史的必然である。なぜなら、元来偶発的に人工的に列強の思惑のもとに造られた国家であるベルギーには、そもそもベルギーネイションが存在していたわけではないからである』といった見方が広範に受け入れられている。しかし歴史家のスタンジェールなどは、こうした見解を拒否し、ベルギー独立革命時には、明らかにベルギーネイションが存在したし、ベルギーの独立革命は、ベルギーネイションが起こしたナショナル革命であるとする」2017/01/07
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