出版社内容情報
西欧社会はどのようにして“野蛮”を作り上げ“文明”を絶対的価値として導入したか。近代ヨーロッパのアフリカ観を分析する中から,優越意識の醸成と差別イデオロギーの形成の過程を詳細に追う。
第1章 前近代の人々が抱いたアフリカ像
第2章 ヨーロッパ近代人の多様な野蛮観
第3章 宣教師と探検家の役割
第4章 社会進化論者のアフリカ観
第5章 アフリカ社会への理解者
第6章 「野蛮」の創造と「文明」の発見
第7章 万国博覧会と「帝国意識」
第8章 日本人のアフリカ観―明治維新から第二次世界大戦期まで
内容説明
『ロビンソン・クルーソー』でデフォーが間接的に表現している黒人の外貌は、羊毛のような短い縮れ毛、真っ黒な肌、平べったい鼻、厚い唇であり、当時の平均的な白人から見れば、それはすべて醜さを代表するものである。もちろん、外貌のみによりアフリカ人=野蛮とみなしたわけではないが、それが当時の最もポピュラーなアフリカ人観であったといってもさしつかえなかろう。そして、100年たっても200年たっても、ヨーロッパ人のこうしたアフリカ人観が本質的に不変であったことは、著者と一緒にヨーロッパ近代人の「野蛮の発見」を検証する旅を続けることにより、おいおい明らかになる。それと同時に、「差別の論理」というか、差別を正当化する理由づけの変容にも注目されたい。
目次
第1章 前近代の人々が抱いたアフリカ像
第2章 ヨーロッパ近代人の多様な野蛮観
第3章 宣教師と探検家の役割
第4章 社会進化論者のアフリカ観
第5章 アフリカ社会への理解者
第6章 「野蛮」の創造と「文明」の発見
第7章 万国博覧会と「帝国意識」
第8章 日本人のアフリカ観―明治維新から第二次世界大戦期まで
感想・レビュー
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