出版社内容情報
外資系企業の導入を呼び水とする大型経済開発戦略のみで,一国経済は発展し得るのか。鍛冶と魚醤という伝統的地場産業を取り上げ安定した経済確立へ向けた「もう一つの発展」の方向を模索する。
[第2回(平成10年度)国際開発高等教育機構(FASID)「国際開発研究 大来賞」最終審査対象作品]
第1章 もう一つの発展論とは
第2章 フィリピンの地場産業
第3章 フィリピンの地場産業と工業化
第4章 フィリピンの鍛冶産業
第5章 フィリピンの魚醤産業
第6章 フィリピンの地場産業ともう一つの発展論
内容説明
本書は地場産業の検証を通じて、フィリピンの人々の生業を明らかにする。また、産業に従事する人々による「発展」に向けての取り組みも紹介する。その上で、「もう一つの発展論」の立場から産業を分析し、産業がフィリピンの「もう一つの発展」にどう貢献できるか、考える。そうした作業を通じ、望ましい発展、開発のあり方を探求するものである。
目次
序章 本書の目的、方法論・経緯、構成、関連研究
第1章 もう一つの発展論とは
第2章 フィリピンの地場産業
第3章 フィリピンの地場産業と工業化
第4章 フィリピンの鍛冶産業
第5章 フィリピンの魚醤産業
第6章 フィリピンの地場産業ともう一つの発展論