出版社内容情報
人種そして性差,二重の差別構造を生きるアメリカ黒人女性。白人女性を中心とした“フェミニズム”に対する“ウーマニズム”をキーワードに20世紀初頭という大転換期の彼女たちの活動を克明に追う論集。
第一篇 南部黒人女性の現実と闘争
第1章 一九世紀末のアメリカ黒人女性――イメージと実像
第2章 反リンチ運動を闘ったウーマニスト――東部の活動家たちにとっての「触媒」
第二篇 北部黒人女性の運動と活躍
第3章 北部の活動家たちからの「告発」――シカゴ万博(1893)という好機
第4章 経済界での成功者 ふたりのウォーカー――ウーマニストとしての意識と実践
第三篇 全国的な統合への軌跡と覚醒
第5章 全米黒人女性協会モットー「共に向上しよう」――いつまでも「この世の騾馬」ではない
第6章 「ウーマニズム」の思想的萌芽――「黒人の声」誌(1904~07)を読む
第7章 黒人女性から見た女性参政権運動――参政権はすべての解決策にはならない
目次
第1篇 南部黒人女性の現実と闘争(19世紀末のアメリカ黒人女性;反リンチ運動を闘ったウーマニスト)
第2篇 北部黒人女性の運動と活躍(北部の活動家たちからの「告発」;経済界での成功者 ふたりのウォーカー)
第3篇 全国的な統合への軌跡と覚醒(全米黒人女性協会モットー「共に向上しよう」;「ウーマニズム」の思想的萌芽;黒人女性から見た女性参政権運動)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nappa
2
アメリカ社会で人種、性という二重の重荷を背負い、最底辺の存在で生きてきたのは黒人女性だった。黒人といえば黒人男性、女性といえば白人女性とされ、黒人女性たちはどこにもあてはまらない。そんな黒人女性が起こしたブラックフェミニズムで、彼女たちが訴えたのは黒人女性としての誇りだった。自分が置かれた人種、性を僻むのではなく、黒人女性の素晴らしさを訴えた。そこに彼女たちの強さを感じた。2013/02/04
ミアロ
0
この本には事実しか書かれてない。黒人男性よりもひどい扱いを受けていたことは知らなかった。 人種差別や男女差別はくだらん。すべての人は同権である2009/09/03
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