出版社内容情報
本願寺,中本寺,丹波国氷上郡・多紀郡・天田郡,但馬国関係の史料を編年順に収録,解説。仏教と寺院の被差別部落との関係性を考えるための一次史料として,図書館・研究機関必備の文書集成。
第一章 本寺・中本寺関係史料
1 本願寺末寺帳/2 丹波国諸記/3 但馬国
諸記/4 金福寺諸願控帳―丹波国従是丹波国
分/5 本願寺文書
第二章 丹波国氷上郡地域関係史料
6 西福寺文書/7 正覚寺文書/8 正福寺文書/9 西田家文書/10 明光寺文書/11 照寺文書/12 池尾公民館文書/13 明照寺文書/14 福井家文書
第三章 丹波国多紀郡地域関係史料
15 大西家文書/16 中永家文書/17 西荘公民館文書/18 原田家文書/19 浄福寺文書/20 西誓寺文書
第四章 丹波国天田郡地域関係史料
21 照寺文書/22 堀村庄屋文書/23 元正寺文書
第五章 但馬国地域関係史料
24 上村家文書/25 照福寺文書/26 北垣家文書/27 八鹿町公民館文書/28 大屋市場村文書/29 田中家文書/30 佐野村文書/31 十二所公民館文書/32 楯縫神社文書/33 本誓寺文書/34 久代家文書/35 出石町公民館文書
史料解説
内容説明
解放運動が発展し、人権教育が発展していく中で部落解放の把え方にも深まりが生れてくる。差別の起源や原因を単純な「政治一元論」で把えたり、「部落窮乏論」で説明したりすることへの批判や、宗教、中でも仏教や神道が差別の展開の中で果たしてきた役割に対する高い関心などはその深化の現れである。それらの関心はまた、身近な史実に基いて深く知りたい、把えたいという強い要求となって現れている。本書の中には部落の存在を明示するもの、争いや不正行為への追及を示すものなど、一見「都合のよくない」ものも含まれている。それは、研究にとって貴重なものであり、差別の壁を越える努力をすれば、すぐれた教育資料にもなり、新しい運動展開のエネルギーにもなるからである。
目次
第1章 本寺・中本寺関係史料
第2章 丹波国氷上郡地域関係史料
第3章 丹波国多紀郡地域関係史料
第4章 丹波国天田郡地域関係史料
第5章 但馬国地域関係史料
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