出版社内容情報
「従軍慰安婦」被害者たちの体験を歴史の悲惨に閉じこめることなく,今日の女性が置かれている人権問題としてとらえ直す。「慰安婦」問題,女性政治囚への性拷問等に通底する性暴力の構造を検証する。
1 「従軍慰安婦」の現在性
2 近代日本と女性
3 女性と戦争
4 女性運動の現在
目次
1 「従軍慰安婦」の現在性(戦争責任とジェンダー)
2 近代日本と女性(天皇制と人権―日本の近代化の自家撞着;性的自由とは―日本の性風土を考える;日帝下の日本女性史とキリスト教)
3 女性と戦争(戦争・宗教・フェミニズム―女が世界を変える)
4 女性運動の現在(女の「人権」運動―アジア・フェミニズムの条件;女性「政治犯」への性暴力;世界の女性運動はいま―性的人権侵害とのたたかい)