出版社内容情報
一向一揆と被差別部落の起源の関連等に論及し,近年の近世政治起源説に対する十分な論拠なき批判に,長年の研究成果をもって応えた気鋭の論集。大阪府域を中心とした部落史研究の新しい成果を増補。
第一章 「部落」起源論研究の状況
第二章 近世部落の成立過程
第三章 近世部落の成立過程の具体相
第四章 近世部落の成立と一向一揆との関連(1)
第五章 近世部落の成立と一向一揆との関連(2)
第六章 奈良における近世部落の成立
第七章 紀伊国那賀郡における一近世部落の成立
第八章 最後の雑賀一向一揆参加者の末路
内容説明
本書は、被差別部落の起源について論じた小文を集めて一冊にまとめたものである。被差別部落の起源と一向一揆との関連を重視する見解を強くうちだしてある。
目次
第1章 「部落」起源論研究の状況―近世から現代まで
第2章 近世部落の成立過程
第3章 近世部落の成立過程の具体相―大阪府域を中心として
第4章 近世部落の成立と一向一揆との関連(1)―安良城盛昭の批判に応える
第5章 近世部落の成立と一向一揆との関連(2)―近世政治起源説は破産したか
第6章 奈良における近世部落の成立
第7章 紀伊国那賀郡における一近世部落の成立―雑賀一向一揆との関連の検討
第8章 最後の雑賀一向一揆参加者の末路―土佐の事例を中心として