出版社内容情報
経済生活とカースト/南インド水田地帯農村の経済構造とカースト/南インド乾地農村の変化と不可触民/指定カーストをめぐる政治経済学/北インド農村の開墾・定着と村の形成/原皮流通の変化と「皮革カースト」/インド人移民と東部アフリカの奴隷貿易
序 章 経済生活とカースト[柳沢悠]
第1部 定着農業地帯・農村のカースト
第1章 一八世紀後半のベンガルの村落における土地保有とカースト―ビルブム県シュルル村の検地帳に見る[中里成章]
第2章 ベンガル・デルタの開発―ムスリム農民とジュート[河合明宣]
第3章 南インド水田地帯農村の経済構造とカースト―一九~二〇世紀[柳沢悠]
第4章 南インド乾地農村の変化と不可触民[水島司]
第5章 指定カーストをめぐる政治経済学―北インドにおける農村貧困層と政治参加[脇村孝平]
第2部 トライブと村落形成
第6章 ラージバンシー社会の変容とコッチ・ビハール藩王国土地制度の変遷[谷口晉吉]
第7章 北インド農村の開墾・定着と村の形成[福永正明]
第8章 マディヤ・プラデーシュ州におけるトライブ村落の形成と森林依存経済[岡橋秀典]
第3部 農業外の職業とカースト
第9章 原皮流通の変化と「皮革カースト」[押川文子]
第10章 独立前インドにおける工場労働者の形成[木曽順子]
第11章 グジャラートにおける製造業の展開とカースト[篠田隆]
第4部 移民と移民社会におけるカ
目次
第1部 定着農業地帯・農村のカースト
第2部 トライブと村落形成
第3部 農業外の職業とカースト
第4部 移民と移民社会におけるカースト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sanchai
1
今回も読んだのは一部だけです。「序章 経済生活とカースト」(柳沢悠)、「第三章 南インド水田地帯農村の経済構造とカースト-19~20世紀」(同)、「第四章 南インド乾地農村の変化と不可触民」(水島司)、いずれもタミルナードゥ州の農村社会の変化を、150年ぐらいの時間軸でとらえており、その間のカースト別土地所有の構成の変化を描いている。僕自身も南インドで農村調査をやったことがあるが、調査に行く前にこういう文献をちゃんと読んでおいた方が現地での理解の助けになった筈だと今さらながらに後悔している。2013/10/19