あしたの官僚

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あしたの官僚

  • 著者名:周木律【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 新潮社(2021/03発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103369936

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内容説明

厚生労働省キャリア技官の松瀬は、個性的過ぎる部下や同僚の尻拭いに奔走しながら、国会議員、関係省庁との板挟みに苦悶する日々を送っていた。そこに突如、新潟県で謎の公害病が発生。孤立無援のまま原因究明に追われるが、ある謀略により「忖度官僚」として国民の非難の的となり……。切実すぎる新時代の官僚小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

73
初読みの作家さん。主人公は厚労省キャリア技官の青年・松瀬、30歳。この仕事を選んだきっかけが『官僚たちの夏』を読んで憧れたというのが面白い。実は私もあの本を読んで男性に生まれたかった!と思ったから(当時)。若手官僚の仕事はめちゃくちゃキツい。作品の中の松瀬も、潰れないか?大丈夫か?と心配になるほど働く。思考が麻痺するほど働く。ささいだと思われた苦情から始まり国会審議まで、息つくまもなく進んでいく。やっぱり私は一生懸命・がむしゃらの主人公作品が好きだなぁ、面白かった。2021/05/02

あっ!chan

48
これを読みはじめれば、絶対に国家公務員になりたいとは思わないはず…くらい超ブラックな世界、民間組織でもクリーンとは言わないけど、まだまだましだ。後半はまぁ小説だからできすぎ感マックスだが、それより主人公が公務員を目指すきっかけになったという「官僚たちの夏」には何が?のほうが気になるなぁ〜。ただどんな仕事もどんなに優秀でも、ひとりだけでは何にもできない。だからこそ組織の力と「人間力」が必要になる…これは間違いない!2022/05/06

薦渕雅春

43
官僚の仕事を描いた作品。厚生労働省キャリア技官の 松瀬 尊、30歳。『官僚たちの夏』に憧れ、念願の官僚となるも、その実態は深夜残業は当たり前、まさにブラック企業顔負け。200ページを過ぎる辺りまで、1人の若き官僚が潰れて終わるのか、と。しかし、故郷で旧友と会え、戻って来た松瀬に上司が「金や褒美、メリットや地位、有形のものがあればもちろん、人は『動くかもしれない』けれど、本質的には、熱意のような無形のようなものによって、人は『動いてしまう』ものなんだ。熱意は、人間力と言い換えてもいいものなのかもしれないな」2021/08/15

Yunemo

42
この著者初読み。官僚とは、という命題を解き明かしてくのかな、との想いで読み始め。ちょっと意味合いが違ったけど楽しめました。外から見た官僚の理想と現実、どんな職種でも同じかも、なんて改めて感じて。「官僚たちの夏」ずいぶん昔に読んだ記憶があるけれど、当時と今ってどうなんだろうね。日本国家のため、という大命題って今も生きているんだろうか。とにかく地道な作業の積み重ね、引き上げてくれる上役の存在、一見ブラック企業の最たるもの、セクショナリズムの2面性、いろんな要素を含み、組織、政策、国家、を垣間見させてくれます。2021/04/29

かおり

32
読んでいるだけでも疲れます。でも、すぐに影響されるので、「官僚やるよ!」と思ってしまった。なれないけど。休みもなくて寝てなくて、これで体を壊さないなんて無理だろ、と思ったけど、ものすごく羨ましい。2021/08/11

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