出版社内容情報
現在,日本には約六万人ほどの中国人が暮らしている。本書は,在日中国人がひとつの集団としてのアイデンティティを確立していないという事実にその原因を求め,このような状況が生じた背景を明らかにしていく。
第一章 在日中国人の何が問題なのか
第二章 在日中国人登場の背景
第三章 統一的アイデンティティの不在
第四章 アイデンティティの萌芽と結実
第五章 国民の絶対視による分裂
第六章 胎動する歴史構成への意志
終 章 歴史における沈黙が破られるとき
内容説明
なぜ、在日中国人問題(こう呼んで差し支えなければ)は、激しい形で表面化していないのであろうか。これが、本書を貫いている「問い」である。世界中の各地域で、もちろん日本社会でも、民族問題や紛争が存在し、人々の耳目を集めているのに、なぜ、と。
目次
第1章 在日中国人の何が問題なのか
第2章 在日中国人登場の背景
第3章 統一的アイデンティティの不在
第4章 アイデンティティの萌芽と結実
第5章 国民の絶対視による分裂
第6章 胎動する歴史構成への意志―分裂は終点ではない
終章 歴史における沈黙が破られるとき