感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くり坊
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解放の神学に関する理論書でした。序論に「手段と化した合理性、ならびにその文化的落とし子である中流消費主義の犠牲者…中略…古典的教義の破門宣告の厳しさの真の意味を理解し、これを宗教的な要求、すなわち商品経験という近代の物神崇拝によって危機にさらされてた人間生命の真の回復を可能にする行動の変革、さらに心の変革を求める呼びかけに結びつけることは十分可能なことである」という記述があり、それが教皇フランシスコによる「回勅」や「使徒的勧告」で述べている価値観と重なるところがあり、思想的背景が分かった気がした。2020/11/03