内容説明
おもしろくて怖い賢治ワールドを探索する。賢治作品のことばのリズムやイメージを味わいながら伝記的な側面にも踏み込んだ柔らかな作家論。
目次
１ 自分を笑う―「革トランク」
２ 賢治は、ケ。―「毒もみのすきな署長さん」
３ 理想のデクノボー―「気のいい火山弾」「猫の事務所」「虔十公園林」
４ 音を観る―「おきなぐさ」
５ 想像力で耕す―「春と修羅」
６ よだかよ、もっと生きてほしい―「よだかの星」
７ 時代と童話―賢治と『赤い鳥』
８ 東洋の音色―「セロ弾きのゴーシュ」
９ 隣の異界―「とっこべとら子」
１０ 若さと暗さ、恐ろしさ―短歌を読む
１１ 賢治の白と闇の謎―「冬のスケッチ」
１２ 文語詩もおもしろい
