内容説明
鎖国のなかで翻訳は始まった!江戸は千住・骨ケ原。そこで腑分け(解剖)に立ち会った杉田玄白・前野良沢・中川淳庵は「ターヘル・アナトミア」の翻訳を決意した。
目次
第1篇 『解体新書』翻訳以前
第2篇 『解体新書』の時代と条件
第3篇 『解体新書』と解剖の思想
第4篇 『解体新書』と人的要素
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
2
生民救済の洪益 外国語学習の源流 南蛮流医術 医術用語と用語集編集 解体新書翻訳以前: 莫閣と科学精神 名医・バレと日本医師 長崎の阿闍駝流医術 将軍従医・桂川家 江戸・蘭語学習 新井白石と西洋学 青木昆陽 野呂元文と西洋博物書 解体新書の時代と条件: 日蘭の学術交歓 平賀源内の世界 解体新書と解剖の思想: 観臓の動機 解剖の時代と思想 解剖図説との出会 翻訳への挑戦と苦闘 脳・神経への新解釈 中国科学書の恩恵 解体新書と人的要素: 盟主・前野良沢 吉雄耕牛と和蘭医学 医学史上の地動説 玄白にとっての解剖2024/10/07
あだこ
0
『解体新書』の誕生を歴史的文脈のなかに置いて、実証的な評価と限界性を示す良書。ただ翻訳は翻訳というからには、もう少し書物自体への言及が欲しいところ。2009/05/28