スイス文学叢書   5<br> 物理学者たち

スイス文学叢書   5
物理学者たち

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  • 商品コード 9784657840165
  • NDC分類 942

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

法水

5
スイスの劇作家デュレンマットの「ミシシッピー氏の結婚」、「天使バビロンに来たる」、「物理学者たち」の3篇を収録。ノゾエ征爾さんの演出によって上演された『物理学者たち』で初めて名前を知ったと思っていたけど、「天使~」も『天使がバビロンにやって来た』のタイトルで上演されたのを観ていた。「ミシシッピー氏~」は主人公の検事が浮気をしていた自分の妻を毒殺した後、その浮気相手の妻のもとを訪れ、彼女が自分と同じように夫を毒殺したことを暴いた上で求婚するという出だしからして面白い。これもどこか上演ないかな。2021/10/24

きゅー

4
『天使バビロンに来たる』を味読。『貴婦人故郷に帰る』や『ミシシッピー氏の結婚』のような人間的なドグマの迫力は得られなかった。しかし、それでもデュレンマットの筆による人間と運命の対立には冴えがある。孤独なバビロニア王は絶大な権力を持ちつつも誰からも、そして誰をも愛せない。そんな自分をいつか誰かが救ってくれることを待ち続けている。愛された記憶がないから人を愛せないのではなく、まずは誰かを愛することを学ぼうとする彼の姿が痛ましい。2013/04/03

canabi

1
79ー20222022/09/28

ドウ

0
スイスの作家の戯曲3篇を収めた本。表題の 「物理学者たち」(精神病院にいる3人の物理学者たちの、科学的探究とそれに伴う責任にまつわる悲劇的な喜劇)は面白いけど他の2篇は微妙。デュレンマットの小説が最近邦訳されたらしいのでそちらも読んでみたい。2015/10/03

timeturner

0
戯曲に不可欠な畳みかけるような展開に、ちくりと刺す風刺とユーモア。デュレンマットはあらゆるイデオロギーを拒否した、というあとがきに深く納得。2012/12/29

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