出版社内容情報
名著復活!!
16世紀から18世紀のヨーロッパで、貴族や学者が自らのコレクションを陳列するために作り出したクンストカマー。ヴンダーカマー=驚異博物館とも呼ばれるその収集室は、豪華絢爛な美術品のコレクションを展示するのみではなく、ときに奇妙な機械、剥製、玩具、異国物、武具といったものからなる混沌世界を覗かせた。
その驚異の世界を探究した古典的名著が本書である。著者ブレーデカンプは、陳列室の空間に人間と自然の関係のありようを見た。「自然物―古代の彫像―人工物―機械」というクンストカマーの原理から、自然と人工とは、そして芸術とは、と問いかける。その考察の範囲は、チェリーニの逸話にはじまり、フランシス・ベーコン、デカルト、キルヒャー、ライプニッツ、リンネ、ゲーテからパウル・クレーまでにわたる。
1996年刊行の法政大学出版局(叢書・ウニベルシタス)版に加筆修正を施し、原著2000年版で追加された「新版へのあとがき」を新たに訳出した。「凋落一途の人文系が立ち直れる稀有のチャンスが来た。」(高山宏氏・帯文より)解説=田中純「ブレーデカンプのプログラムークンストカマーからイメージ学へ」。帯=高山宏。エディトリアル・デザイン=佐藤ちひろ(工作舎)。
【目次】
まえがき
運動の問題
彫像と自動人形
時間なき自然誌(ナトゥーアゲシヒテ)
歴史の連鎖
自然物と古代の彫像
プロメテウスとしてのコレクター
クヴィッヒェベルクの理論
ハプスブルク家のやり方
研究と未来像(ヴィジョン)
ケプラーからロックまで
運動と魔術
実験室
ユートピア
遊び心のある自然誌
フランシス・ベーコンによるクンストカマーの定義
休息する自然、誤りを犯す自然、攻め立てられる自然
遊戯としての創造
遊戯空間としてのクンストカマー
進歩の双生児
実用
仲間分け
アルバーニ別邸
ヴィンケルマンとピラネージ
現代へのあとがき
フーコーの砂像
テューリングの「テープ」
新版へのあとがき
原注
訳者あとがき(藤代幸一)
新版への訳者あとがき(津山拓也)
解説 ブレーデカンプのプログラム―クンストカマーからイメージ学へ(田中純)
人名索引
目次
運動の問題
歴史の連鎖
研究と未来像
遊び心のある自然誌
進歩の双生児
現代へのあとがき
著者等紹介
ブレーデカンプ,ホルスト[ブレーデカンプ,ホルスト] [Bredekamp,Horst]
1947年キール生まれ。マールブルク大学で美術史を学び、1974年に博士号を取得。ハンブルク大学美術史研究所を経て1993年よりフンボルト大学芸術史教授。2005年にハイデルベルク大学でガダマー教授職。2014年プール・ル・メリット勲章を受章。ほか、ジークムント・フロイト賞、アビ・ヴァールブルク賞など受賞多数
藤代幸一[フジシロコウイチ]
1932年生まれ。2020年没。東京都立大学名誉教授
津山拓也[ツヤマタクヤ]
1962年、佐賀県に生まれる。1990年、東京外国語大学大学院修士課程(独文学専攻)修了。現在、東京外国語大学、早稲田大学、國學院大學、二松学舎大学、中央学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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