出版社内容情報
ローマから北西約100kmに位置するラツィオ州の小都市トゥスカーニアに建つ、サン・ピエトロ旧司教座聖堂。11世紀末に遡る聖堂には、中世イタリアの貴重な壁画装飾がある。これまでみなされていた、同聖堂がローマ周辺における古代異教・初期キリスト教美術の再解釈と刷新現象の好例という視点から離れ、本書ではトゥスカーニアに特殊なモティーフに着目する。アプシスと南北小アプシスの配置や組み合わせ、南小祭室、勝利門壁面、内陣北壁、クリュプタをそれぞれ図像学的に論じ、同聖堂の装飾プログラムを提唱する。
【目次】
序 論
第Ⅰ章 修復と改変
第2章 教会改革とトゥスカーニア司教
第3章 アプシス
第4章 南北小アプシス
第5章 南小祭室
第6章 勝利門壁面
第7章 内陣北壁ペテロ伝サイクル
第8章 クリュプタ
結 論
内容説明
壁画に込められた物語を図像学的に論じる。中世イタリアの貴重な壁画装飾の一つであるにもかかわらず看過されてきた特殊なモティーフを取り上げ聖堂内全体の壁画を読み解く包括的研究。
目次
序論
第1章 修復と改変
第2章 教会改革とトゥスカーニア司教
第3章 アプシス
第4章 南北小アプシス
第5章 南小祭室
第6章 勝利門壁面
第7章 内陣北壁ペテロ伝サイクル
第8章 クリュプタ
結論
著者等紹介
伊藤怜[イトウレイ]
1979年東京都生まれ。立教大学大学院文学研究科組織神学専攻博士課程前期課程修了、修士(神学)。早稲田大学大学院文学研究科美術史学コース博士後期課程単位取得退学、2018年博士(文学、早稲田大学)取得。専門は中世イタリア美術史、キリスト教美術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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