出版社内容情報
イギリスを代表する小説家E. M. フォースターの作品について、「伝統的リアリズムvs モダニズム」という旧来の図式を踏襲し続ける先行研究の限界を乗り越えた意欲作。全編英語。
現代のイギリス人小説家ゼイディー・スミスらに継承されているフォースターの文学的功績に注目し、フォースターのナラティブがリアリズムかモダニズムかという制約、またポストモダニズム、あるいは昨今研究され始めているメタモダニズムという時代区分の壁を越えた価値を有するものであることを明らかにする。
目次
Introduction FORSTER’S PERSONAL VOICE AND HIS LEGACY
1 DEVELOPMENT AND DECLINE OF PERSONALITY
2 NARRATIVES OF HETERO‐ AND HOMOSEXUAL LOVE
3 MYTH‐MAKING AND THE MASSES IN HOWARDS END
4 FORSTER’S COLONIAL BILDUNGSROMAN
5 FORSTER IN PLAY AND FILM
6 FORSTER AND METAMODERNISM