出版社内容情報
日本の本質を問うとき、国家形成期に立ち戻るとみえてくるものがある。律令制度が取り入れられるまえ、古墳時代に倭王権がどのように国家を形成していったのかをなぞり、日本列島のありようを浮かび上がらせる。そこには倭独自の思想・統治体系があったのではないか。宮内庁で天皇陵古墳の発掘調査に従事する著者が新たな古墳時代像を導き出す。
内容説明
日本の本質は古墳時代にある。宮内庁で陵墓の発掘調査に従事する著者が解く古墳考。日本列島でどのように倭王権が移り変わったのか、中国大陸からの影響や人々の思想とともになぞり、日本の息吹を捉え直す。
目次
第1章 古墳と死
第2章 埴輪
第3章 倭鏡
第4章 副葬品生産と古墳時代人
第5章 古墳時代人の祭祀と思想
第6章 歴史のなかの古墳時代
著者等紹介
加藤一郎[カトウイチロウ]
宮内庁書陵部陵墓課陵墓調査室主任研究官、早稲田大学非常勤講師。1976年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部考古学専修卒業、早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻修士課程修了、早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻博士後期過程単位取得退学、博士(文学)。2004年宮内庁書陵部陵墓課陵墓調査室に奉職。専門は古墳時代(埴輪、倭鏡など)、近世から明治・大正期の絵図・文書にみられる文化財(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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