出版社内容情報
音声言語教育は、指導と評価方法が定着していないため、その重要性にもかかわらず、教育現場では実践につながりにくいものとなっている。しかし、日常生活や学校生活において、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」のうち最も頻度が高く基礎となるのは「聞くこと」であり、社会に出た後も「聞く力」が試される。高校教師だった筆者が、発達段階ごとに「聞くこと」の能力を育成する授業と評価方法を開発。国語以外での教科や、社会人研修での取り組みの可能性も考察する。
内容説明
「聞くこと」の有用性を明らかにし効果的な学習方法を探る。音声言語教育は、指導と評価方法が定着していないためその重要性にもかかわらず、教育現場では実践につながりにくい。筆者は、発達段階ごとに「聞くこと」の能力を育成する授業と評価方法を開発。国語以外での教科や、社会人研修での取り組みの可能性も考察する。
目次
研究の目的と構成
第1部 「聞くこと」の学習の現状と問題点(「聞くこと」をどのように捉えてきたのか;「聞くこと」の学習が顧みられない現状)
第2部 「聞くこと」の能力を測るテストの作成(「聞くこと」の能力を問うテストと評価法の検討;「聞くこと」の能力の分類と分類表の作成;「聞くこと」の能力を問う国語リスニング評価テストの作成―高等学校での実践を通して)
第3部 「聞くこと」の能力を高めるための授業実践(国語科における「聞くこと」の3年間の学習計画;国語科における「聞くこと」の授業実践;国語の授業以外での「聞くこと」の学習)
「聞くこと」に関する研究の総括と今後の課題
著者等紹介
神田恵美子[カンダエミコ]
立教大学大学教育開発・支援センター助教。1990年、埼玉大学教育学部卒業。1997年、早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了。2017年、早稲田大学大学院教育学研究科後期博士課程単位取得退学。2019年、博士(教育学)早稲田大学。専門は「聞くこと」の能力を向上させることによって思考力を育成する国語教育の指導法の開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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