出版社内容情報
近年中国では、シャドーバンキングと呼ばれる銀行以外の金融仲介が急速に発達し、実体経済の新規資金調達の半分以上を占めている。本書は、中国におけるシャドーバンキングの発展メカニズムを辿る一方、その潜在的なリスクを考察する。
日本ではほとんど知られていない最新の一次情報に基づき、中国のシャドーバンキングについて理論的な考察を加え、類型化した本邦初の本格的研究。
内容説明
中国を支える巨大金融市場の知られざる実態を解明。中国の金融システムにおいてシャドーバンキングが果たす役割、その潜在的リスク、今後の規制改革の方向性を論じた本邦初の本格的研究。
目次
シャドーバンキングとは何か
第1章 中国のシャドーバンキングの概観
第2章 中国のシャドーバンキング1型―その形成過程と主な業務実態
第3章 中国のシャドーバンキング1型の特徴と金融システムの役割
第4章 銀行システム外のシャドーバンキングの主な業務実態(シャドーバンキング2型と3型)
第5章 中国のシャドーバンキングの潜在的なリスク
第6章 規制当局の対応と今後の方向性
終章 結論と今後の展望
著者等紹介
李立栄[リリツエイ]
亜細亜大学都市創造学部、大学院アジア・国際経営戦略研究科准教授。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程・博士後期課程修了。博士(学術)早稲田大学。専門は金融論、ファイナンス論、国際経済学、中国の金融事情。2003年4月、株式会社日本総合研究所入社、2012年7月同社調査部主任研究員。2022年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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