出版社内容情報
首相を2度経験した大隈重信はちょうど100年前に亡くなった。英国の議会政治をモデルに日本初の政党内閣を誕生させた彼は、早稲田大学の創立者で知られる。1897年の卒業式で「諸君は必ず失敗をする。随分失敗をする(略)成功より失敗が多い。失敗に落胆しなさるな。失敗に打勝たなければならぬ」の名言を残した。「明治十四(1881)年の政変」で政界を追放された経験も背景に、失敗を乗り越える方法として「学問」の存在を訴えた。それから1世紀余。大学の基本理念(教旨)である「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」をもとに、人類が直面する21世紀の課題に「たくましい知性」「しなやかな感性」で挑む早稲田大学の過去・現在・未来を本書は照射する。「進取の精神」「久遠の理想」の源流に触れるとき「都の西北」は輝いて見えるに違いない。
内容説明
大隈重信が求めた希望。早稲田大学が追った理想。久遠の光はいま―。
目次
第1章 大隈の受けた教育
第2章 殖産興業
第3章 政党内閣
第4章 教育と文化
第5章 三大教旨
第6章 留学生・女性教育とスポーツ
第7章 早稲田大学の歩み
著者等紹介
渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
早稲田大学大学史資料センター所長。早稲田大学百五十年史編纂委員会委員長。早稲田大学理事・文学学術院教授。東京都出身。文学博士。専攻は「古典中国」学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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