内容説明
私たちは環境問題に真剣に取り組んできたのか。わが国の環境政策は、経済的・社会的な持続可能性の要求との間でしばしば対立・相克を繰り返してきた。水俣病問題からパリ協定までの60年余りの歩みを振り返りながら、環境問題の本質を読み解く。
目次
プロローグ:最近の環境トピックスから
第1章 環境問題への気づきと環境政策の形成
第2章 持続可能な開発の理念と環境保全の国際枠組
第3章 わが国の環境政策の見取り図
第4章 公害問題と対策の歩み
第5章 化学物質の環境安全管理
第6章 循環型社会の形成に向けた政策
第7章 気候変動の科学と政策
著者等紹介
吉田徳久[ヨシダトクヒサ]
早稲田大学名誉教授。元早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科教授(2007~2020年)。同大学院政治学研究科ジャーナリズムコース兼任。専門は環境政策・科学。環境政策プロセスの分析を通じた環境レジームの研究・教育に携わる。大学院では環境政策・科学論、日中環境実践研究(北京大学と早稲田大学の共同実施授業)等の授業を担当。学部学生の全学共通副専攻「戦略的環境研究」のコーディネーターを務める。1974年、東京大学大学院理学系研究科地球物理学専門課程(修士)修了。同年、環境庁(当時)に入庁し約30年にわたり、公害対策、化学物質対策、環境アセスメント、地球環境保全など幅広い分野の環境政策に従事。元環境省環境管理局水環境部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- みかづき 集英社文庫