内容説明
日本のメディアとジャーナリストは大丈夫なのか。東日本大震災に直面して彼らは何をいかに伝えたか。日本のジャーナリズムの危機を越えるために3・11後の“いま”何が必要なのか。論客たちが縦横に語り警鐘を鳴らす。
目次
第1部 危機とジャーナリズム―パネルディスカッションより(メディアは事実を伝えているか―東日本大震災報道をめぐって;二元論の罠と「叩きのフェーズ」;安全神話と無謬神話の崩壊―原発事故と司法の連続不祥事;ジャーナリズムの危機―ディスカッション)
第2部 ジャーナリズムの使命(今こそ、日本のジャーナリズムが問われている;使命と向き合うジャーナリストたち―ジャーナリズム大賞一二年の授賞作)
著者等紹介
佐野眞一[サノシンイチ]
ノンフィクション作家。1947年生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。著書に、民俗学者・宮本常一と渋沢敬三との交流を描いた『旅する巨人』(大宅壮一ノンフィクション賞)、『甘粕正彦 乱心の曠野』(講談社ノンフィクション賞)など
後藤謙次[ゴトウケンジ]
ジャーナリスト。1949年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、共同通信社に入社。政治部で首相官邸担当等を経て、論説委員、政治部長、編集局長等を歴任。退社後、「NEWS23」キャスター、「総力報道!THE NEWS」アンカー等で活躍。現在、『週刊ダイヤモンド』で「永田町ライヴ!」を連載中
江川紹子[エガワショウコ]
ジャーナリスト。1958年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、神奈川新聞社会部記者を経てフリーライターに。坂本堤弁護士一家殺害事件以来、オウム真理教問題に関わり、その取材活動により菊池寛賞を受賞。近年は、大阪地検特捜部主任検事証拠改竄事件など検察捜査の問題点を追及し、「検察の在り方検討会議」委員にも就任
深川由起子[フカガワユキコ]
早稲田大学広報室長、政治経済学術院教授。1958年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本貿易振興会、長銀総合研究所、青山学院大学経済学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授を経て現職。日本学術会議会員。イェール大学大学院修士課程修了、早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程満期退学。専門は東アジア経済論
八巻和彦[ヤマキカズヒコ]
早稲田大学商学学術院教授、前早稲田大学広報室長。専攻・西洋哲学。1947年生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、東京教育大学大学院文学研究科に進む。博士(文学・京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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