内容説明
20世紀初頭、人々は映画に何を求め、いかにそれを受け入れたか。観客論に視点を据え、日露戦争の影響、映画館の登場、俳優の交代など、様々な動きを織り込んで、日本映画の発展の起点を描く。
目次
第1部 日露戦争期(日露戦争期の観客性―実写映画の興行形態から;興行街における観客層―映画館・劇場・寄席;興行街外部の観客層―愛国婦人会を中心に)
第2部 映画館出現期(観客層の拡大と流入―浅草公園六区において;観客層の地域性―東京と京都の比較から;観客性の変容―『紅葉狩』をめぐって;子供の観客層―汽車活動写真館を手がかりに)
著者等紹介
上田学[ウエダマナブ]
1979年生まれ。立命館大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。現職:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館助手。専門:映画史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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