内容説明
ロシア、バルト三国に近接する北欧の技術立国フィンランド。その独立から現状までを政治リーダーの動向を中心に描く。
目次
1 独立前のフィンランド
2 独立の試練 1920~55年
3 危機と解放 1956~65年
4 人民戦線政権と団体交渉 1966~70年
5 ケッコネンの覇権時代 1970~75年―議会政治の危機
6 試行錯誤の政治 1976~80年
7 市町村の台頭 1981~86年
8 新ヨーロッパとフィンランド 1987~92年
9 深刻な経済不況 1991年~
著者等紹介
岡沢憲芙[オカザワノリオ]
早稲田大学政治経済学部政治学科、同大学院政治学研究科博士課程を経て、現在、早稲田大学社会科学部教授
藪長千乃[ヤブナガチノ]
一橋大学社会学部卒、東京都勤務、早稲田大学大学院社会科学研究科を経て、現在、文京学院大学人間学部講師
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感想・レビュー
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うえ
1
「1941年6月,フィンランドはドイツのソ連侵攻に参戦し,再び戦争が始まった…フィンランドはすぐに,冬戦争でソ連に奪われた領土を取り戻した…一方でフィンランドはドイツ軍のレニングラード包囲に加わらず…戦争が長引くにつれ,意に反してフィンランドは軍事物資や食糧をドイツに頼るようになってきた…必要不可欠だったドイツからの援助を確実にするため,リュティ大統領は6月の終わりに,いわゆる「リッペントロップ協定」をドイツと結んだ」「戦争賠償…3億ドルに上るソ連への負債であった…」2014/05/28