内容説明
本書では、近年の世界的な変化のなかで大きな焦点となっている宗教復興、宗教の政治的役割の再活性化、従来の近代的な政治モデルでははかりきれない政教関係の新しい様相などについて、考察をおこなう。特に、そのなかでも、民主化や政党政治のなかで宗教がいかなる働きをしているのかという点に焦点を絞った。
目次
1 現代における宗教と政治思想(イスラームの挑戦か、諸宗教の復興か―現代の宗教と政党を考える;西欧キリスト教民主主義―その栄光と没落)
2 民主化とイスラーム政党(イスラーム体制下における宗教と政党―イラン・イスラーム共和国の場合;民主化期におけるイスラーム主義の台頭―インドネシアのダーワ・カンプスと正義党;ソ連解体後の中央アジアにおける宗教と政党―タジキスタン・イスラーム復興党を中心に)
3 議会政治と宗教(インド人民党とヒンドゥー・ナショナリズム;現代レバノンの宗派制度体制とイスラーム政党―ヒズブッラーの闘争と国会選挙;イスラエルにおける宗教と政党―「超正統派」のポリティクスをめぐって)
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