内容説明
フィレンツェから「私」の携帯に突然掛けてきた見知らぬ女が語り始める「電話」。マラッカの珈琲店で著者の俳句の師、小川双々子の幻影を見る「地理學家珈琲館にて」。G町の地下に並ぶスロットマシンに憑かれた男の語る「スロットマシン場」。など、句集『G町』『玉門関』で評価が高い俳人・武馬久仁裕の幻想的な散文26篇。自作のスケッチ、写真を併せて収める。
目次
電話(電話;不思議の城;涼秋詞)
地理學家珈琲館(地理學家珈琲館にて;玉門関;ある会話―北京;西安の月;火車站;来遠橋;雨;タージ・マハルにて)
峡湾(峡湾;白夜;プラハ;ドゥオモ;冬)
G町(G町にて;スロットマシン場;無明の瀧;G町ツアー;原夜;嘆きの壁)
花の散る(花の散る;港;蛍橋の向こう;ぼくの一日)
著者等紹介
武馬久仁裕[ブマクニヒロ]
1948年愛知県に生まれる。名古屋大学法学部卒業。現代俳句協会理事。東海地区現代俳句協会副会長。世界俳句協会会員。「船団」会員、「有史会」会員。日本現代詩歌文学館振興会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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