内容説明
愛情いっぱいのふれあいと歌を通して子どもの身体感覚に働きかけ、身体像(ボディ・イメージ)を高める「ふれあい体操」をCD付きで紹介。学校、家庭ですぐ使えます。本書はロングセラー『改訂版 障がいの重い子のための「ふれあい体操」』(2010年刊)をさらに改良した3訂版です。一部、歌詞と体操をリニューアルしました。なお、授業での「ふれあい体操」の使い方を自立活動との関連で紹介しました。
目次
第1章 「ふれあい体操」の三つの重要なポイント(「ふれあい体操」は、「心にふれあう(共感)」
「ふれあい体操」は、「やりとり=コミュニケーション」 ほか)
第2章 「ふれあい体操」について(注意と留意点;対象 ほか)
第3章 「ふれあい体操」の考え方(身体の地図(ボディ・マップ)と身体像(ボディ・イメージ)
これは、何かわかりますか―手のひらや手の指、足のうらや足の指、顔面などによくふれる理由 ほか)
第4章 「ふれあい体操」の実際(ふれ愛リラックス体操;ふれ足体操 ほか)
第5章 「ふれあい体操」成立の経過と制作者の思い(「ふれあい体操」の誕生(武井弘幸)
重症児の子育ちを支援する「ふれあい体操」(丹羽陽一))
著者等紹介
丹羽陽一[ニワヨウイチ]
1954年2月4日名古屋市港区で生まれる。立命館大学法学部卒後、愛知教育大学情緒障害教育教員養成1年課程で自閉症児の遊戯療法などを学ぶ。1979年養護学校義務制の年に愛知県立の養護学校(病弱児対象)へ赴任。重症心身障がい児の教育に取り組む。2000年『障害の重い子のための「ふれあい体操」』(黎明書房)発刊。第1回「ふれあい体操実践研修会」開催。2001年愛知県立の養護学校の摂食コーディネーターとして、学校全体の食べる力を育てる支援の充実に取り組む。前静的弛緩誘導法研究会愛知支部長。愛知県内各地の親子学習会(障害児の子育ての勉強会)で中心となって指導にあたる。2011年NPO法人ひろがりを立ち上げ、障がいの重い子どもの子育て、子育ての基礎作り、障がい者の豊かな生活の基盤づくりの支援、人材育成としての各種研修会の開催、重症児デイサービス事業などに取り組む。2014年重症児デイザービスひろがり1くみ、ひろがり2くみで、重症児との実践を続けながら、各種研修事業、研究事業に取り組んでいる。ふれあい体操、摂食指導、静的弛緩誘導法などについて、各地で講師として活躍している。全国重症児デイサービスネットワーク役員
武井弘幸[タケイヒロユキ]
1957年1月12日愛知県一宮市で生まれる。日本福祉大学福祉学部卒業、玉川大学通信教育学部で学ぶ。演劇の教育的効用に関心を持つ。1980年千葉市立の特別支援学校(知的障がい児対象)に赴任。自作教具作りに興味を持つ。学級通信で連載していた、実践を題材にした4コマ漫画『たつのことししのこ』を自費出版。1984年千葉市の中学校に赴任。社会科で漫画を使った板書をしたり、オルガン等で演奏したりする授業を行う。合唱コンクールに強い感銘を受ける。1988年千葉市立の中学校(障がい児学級)へ赴任。通常クラスの生徒と共に「交流部を創設」。校内、地域ボランティア活動などを実践。1995年~2011年愛知県の特別支援学校(肢体不自由児対象)2校に勤務。重度重複児童との出会いから、音楽を教育実践に生かすことを決心。2000年『障害の重い子のための「ふれあい体操」』(黎明書房)発刊。第1回「ふれあい体操実践研修会」開催。2011年~2017年愛知県立の特別支援学校(知的障がい児対象)勤務。自作音楽とは別に、子どもたちや同僚の先生方と音楽を制作し、授業に活用する活動に取り組む。2017年退職。現在も遊び、授業実践などで使える歌を児童、生徒、同僚の教師らと共に制作、発表する活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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