内容説明
主として、80歳前後から以降にかけて、老化現象に伴って出現する認知症があります。特に大きな疾病を伴っていません。「トシだから仕方ない」「ボケたら治らない」と言われている認知症です。このような認知症は、適切な対応があれば進行が遅くなる、進行がストップする、改善するなどの結果を得ることが可能です。したがって、上記のことが事実であれば、高年者が認知症に陥る前に、適切な対応がなされれば、高年者は認知症を避けることが可能となります。認知症に陥る時期を遅らせることも可能となります。更に認知症に陥る高年者を減らすこともできるでしょう。この本は、上記のことが、適切な対応により可能であることの証拠となる症例と、適切な対応についての考え方を記してあります。
目次
『嫁がお金を盗った』と言う
嫁にお金を盗られると思い込んでいる
鏡に向かって独りごとを言う
嫁
無視と嫌味
自分の家にいるのに『家に帰る』と言う
あなたは夫ではない
優しい頃の妻
夫の顔を見ただけで不機嫌になり暴力的になる
アルツハイマー病(早発性)と脳梗塞〔ほか〕
著者等紹介
清水允煕[シミズノブヒロ]
御殿場高原病院院長。宇部フロンティア大学大学院教授。中国中医研究員客員教授。華中科技大学同済医学院客員教授。湖北中医学院客員教授。湖北民族学院客員教授
清水学[シミズマナブ]
精神科医。精神保健指定医。宇部フロンティア大学大学院学生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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