内容説明
新しい学習指導要領改訂の特色や、これまでのわが国の学校の姿や教育行政システムの在り方を、根底から揺さぶるほど大きなインパクトをもって提示されている「今後の地方教育行政の在り方について」の答申内容を踏まえながら、総合的な学習を中心とした特色ある教育課程の編成・特色ある学校づくりに、これからどのように取り組んでいけばよいかについて考える。
目次
1 特色ある教育課程の編成・特色ある学校づくりへの新視点(新学習指導要領改訂の特色を生かした個性的な学校カリキュラムの経営;教育行政システムの地方分権・規制緩和と特色ある教育課程の編成・特色ある学校づくり;学校での「学び」を変革する「総合的な学習」の創造―「総合的な学習」で何を変えるのか・何が変わるのか)
2 総合的な学習で特色ある学校カリキュラムを編成する(奈良女子大学文学部附属小学校における総合的な学習を核とした特色ある学校づくり―児童中心主義の「自律的学習法」と「合科教育」によって展開する新しい教育課程;神戸大学発達科学部附属住吉小学校における総合学習を中心とした特色ある教育課程の編成―生活を共にきりひらいていく子どもに;自分の願いを人々の願いに重ね、共感力を高める問題解決学習―総合学習を中核に据えた社会科学習のあり方 ほか)
3 「人間性豊かな成熟した市民意識」としての21世紀のヒューマン・シティズンシップを育てる―新しい問題解決学習のストラテジー(総合クロスカリキュラムによる国際理解教育の単元開発―わたしたちの県の学習を窓口として国際的視野を育てる(4年)
4年1組の仲間・コリーとメリー―峯村さんの羊の飼育(4年)
総合教科学習「すきやき」―自分たちの手で作った食材で楽しいすきやきパーティーを開こう(5年) ほか)