内容説明
遊べない子は、いじめられっ子になるという報告で衝撃を与えた著者が、遊びと教育を連続的にとらえ、「遊び」のもっている教育力を教育の原理に導入すべく、遊びの復権を提唱。「遊び失調症」を生みだしてきた偏差値至上主義の教育観を根底から是正し、活力ある学校の再生をはかる道をさし示す。
目次
1 遊びを教育に生かす―遊び心を学校教育に
2 連続線としての遊びと教育―遊びの原理を教育の原理に
3 遊びで育つ創造性―遊びの教育的役割
4 伝承遊びの教育的役割―消えたガキ大将
5 ファミコン子の光と影―現代の遊びを考える
6 近代遊びで育つ社会性―異年齢タテ型遊び仲間集団の衰退
7 教育活動の原型としての遊び仲間集団―学級経営・特活・子ども会
8 生活科と遊びの精神―自己教育力を育てる
9 遊び能力できまる仲間での地位―遊べない子はいじめられる
10 遊び能力が育つ条件―時間・空間・遊具・人間関係