内容説明
ミステリー・サークルやストーン・ヘンジ、数々の古城など、イギリス、フランスの各地にある数学ミステリーを三須照利教授が探訪し、両国で誕生した計量法、数学などを紹介。
目次
第1章 ミステリー・サークルとストーン・ヘンジ(とんだ宇宙人のサイン―直線・円がもつ魅力;「オーパーツ」というもの―高級は素朴の中にある;人間社会と円―円は縁・宴、輪・話(わ)だ!
セザンヌの究極図形―立体図形の極美
南京玉すだれの妙―直線と円の関係)
第2章 経線0°の英仏争い(永遠に年をとらない法―暦のカラクリ;日本標準時の明石―日本の時刻;罫線0°の意味―世界共通の時刻;時差と日付変更線―球面と平面;0から始め1から出直す)
第3章 メートル法の創案とフランス革命(「魔法の紙」という共通物―普遍単位;ダンケルクからバルセロナへ―三角測量;メートル法とその後―尺度の考えと工夫;計量法と社会―客観化の方法;革命中のミステリアス男女―数学の魅力)
第4章 英仏“古城”のミステリー(二足のワラジ―数学との両立;小説と数学―“文紋”とコンピュータ;城と幽霊と数学―美城の裏側;迷路と迷宮―ネットワーク理論;城塞パズル―減っても減らない)
第5章 英の統計・仏の幾何誕生の背景(ショックからの産物―変化の契機分析;ロンドン市の伝染病と大火―統計学の誕生;「デタラメ」の効用―推計学の誕生;ナポレオンは数学好き―戦争と数学;パリの凱旋門とエッフェル塔―建造美と数学)
著者等紹介
仲田紀夫[ナカダノリオ]
1925年東京に生まれる。東京高等師範学校数学科、東京教育大学教育学科卒業(いずれも現在筑波大学)。(元)東京大学教育学部附属中学・高校教諭、東京大学・筑波大学・電気通信大学各講師。(前)埼玉大学教育学部教授、埼玉大学附属中学校校長。(現)『社会数学』学者、数学旅行作家として活躍。「日本数学教育学会」名誉会員。「日本数学教育学会」会誌(11年間)、学研「会報」、JTB広報誌などに旅行記を連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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