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出版社内容情報
世界で1200万部という世界的ベストセラーが上下2冊になって登場。ある日突然、見知らぬ人から届いた手紙が、14歳の少女ソフィーの世界をすっかり変えてしまった。「あなたはだれ?」生命と存在に目覚める物語。
内容説明
ソフィーはごく普通の十四歳の少女。ある日、ソフィーのもとへ一通の手紙が舞い込んだ。消印も差出人の名もないその手紙にはたった一行、『あなたはだれ?』と書かれていた。おもいがけない問いかけに、ソフィーは改めて自分をみつめ直す。「わたしっていったいだれなんだろう?」今まで当たり前だと思っていたことが、ソフィーにはとても不思議なことのように思えてきた。その日からソフィーの周りでは奇妙な出来事が次々と起こり始めた…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Take@磨穿鉄靴
35
いつか読もうと思いながらも手をつけていなかった本。もっと早く読んでおけば良かった。まだまだ理解が及ばない所はたくさんあるのだけどそれでも哲学に関する知識を深めることに役立った。高校の哲学の先生だった著者は分かりやすい言葉で理解を促してくれる。また歴史の流れに沿っているので個々人の提唱していた哲学を点でなく線で感じられたのが他の入門書より有益。ただ扱っている事柄が難解なのでストーリーは謎とか無しにしてもらえると集中できて良かった気もする。もちろんそれを差し引いても為になる良書。下へ続こう。★★★★☆2022/03/27
wiki
17
主たるストーリーが小説的にありつつ、哲学という人類の遺産を概括的に覚えていける。人類の知的な積み上げはこのような形を通して広まり、また深まってきたのだなという事が非常に簡明な言葉で綴られていく。が、後になるほど難しくなってきて、暫く多忙で積み置きしていた間によくわからなくなってしまったりと大変だった。中学高校くらいのタイミングで出会えていればもっと良かった。ちょっと10年くらい出遅れたので焦って読んでいる所。2019/02/26
moshi
16
ある日、14歳のソフィーは「あなたはだれ?」と書かれた手紙を受け取る。そこから、謎の人物との「哲学講座」がはじまる話。こんな風に歴史を追って哲学に触れたのは初めて。歴代哲学者による「世界の捉え方」に感心したり、疑問を持ったり、途中迷子になったり、賛同できなかったり、心から賛同したりと、読んでいる自分がめまぐるしい事になってる(笑) 主人公のソフィーと共に興奮しながら読みました。謎の手紙の差出人や謎の少女等、哲学と共に進むファンタジー(?)&ミステリーも楽しくて、あれこれ推測してみる。下巻も楽しみ。2019/01/03
ゆずな
6
ストーリー仕立てで哲学の授業が展開される。心地良いが盲目なところに留まり続けるのか、世界の真理を見渡せるところに登るのか。中学生の時に少し読んで読み続けられなかったことを後悔。なんていう良書なのだ。高校では哲学や諸学問については人物名、著作、年号の詰め込み教育。こんなに面白いのに。そして大学の哲学入門は一気にハードルが上がる。一般教養として取っ付きにくいのもご尤もだ。 「もうアルベルトからは、学校で八年習ったよりもたくさんのことを教わったわ。」 正にこれに同意。それにしても後半部分から難解だった。2020/05/30
camus
6
10代の頃手にとった時は10ページくらいで挫折した記憶がある。最後まで読んでみたら面白かった。特に下巻からが面白い。紀元前のタレスから現代までの哲学史を順に説明していくのですが、14歳の少女が熱心に耳を傾けて興奮するような内容ではないと思う。ソフィーやヒルデの反応にはなんか違和感があります。子供は10歳くらいで自我ができ始めるといろんなことに疑問を持ち始めます。ただ子供には哲学的な思考はできないだろうと思います。哲学的思考というのは知識と論理を組み立てていくことです。子供の知識や論理はまだまだ未熟です。2015/12/25